顔回なる者あり
「季康子(きこうし)問う。弟子(ていし) 孰(たれ)をか学を好むと為すか、と。子 対(こた)えて曰(のたま)わく、顔回という者有り。学を好めり。不幸 短命にして死せり。今や則ち亡し、と。」
■その意味は?
季康殿が問われた。
『弟子の中で、だれが〔最も〕学問を好んでいるのか』と。
孔子(先生)はこうお答えになられた。
『顔回と申す者がおりました。学問を好んでおりました。しかし、不幸にも、短命で亡くなりました。もはやこの世におりませぬ。』と。
(加地伸行全訳注「論語」より)
■感想
まさに、 "素朴" 。
善いも悪いもなく、上も下もなく、右も左もなく…。