和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:136日目 克己復礼


克 己 復 礼


「顔淵 仁を問う。子 曰(のたま)わく、己に克(か)ちて礼に復(かえ)るを仁と為す。一日(いちじつ)己に克ちて礼に復れば、天下 仁に帰す。仁を為すは己に由(よ)る。而(しこう)して人に由らんや。」


■その意味は?

顔淵が仁の意義を尋ね、孔子(先生)が答えられた。
『私利私欲に打ち勝って、社会の秩序と調和を保つ礼に立ち戻るのが仁である。たとえ一日でも己に克って礼に帰れば、天下〔世〕の人も自ずから仁になっていく。その仁を行うのは、自らの意志によるべきで、他人の助けによるべきではない。』

(「論語」一日一言より)


■感想

わが子を想い、人を想うならば、自ずと仁の道へと進むことになる。己が仁の道を進まないということは、結果、大切に想う人を困らせることにも繋がっていく。

ひとりひとりの仁の道に進む意志というのは、尊重し合えてこそであるが、まずは己がそれを為す努力が必要であろう。


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