論語を現代語訳してみました。
学而 第一
《原文》
曾子曰、吾日三省吾身。爲人謀而不忠乎、與朋友交而不信乎、傳不習乎。
《翻訳》
曾子〔そうし〕 曰〔い〕わく、吾〔われ〕 日に吾〔わ〕が身を三省〔さんせい〕す。人の為〔ため〕に謀〔はか〕りて忠〔ちゅう〕ならざるか、朋友〔ほうゆう〕と交わりて信ならざるか、習〔なら〕わざるを伝〔つた〕えしか、と。
《現代語訳》
次に、同じくお弟子さんである曾先生が、お尋ねになられました。
私は日毎、自分の行ないやことばに、まちがいやウソ偽りがなかったかを、なんどとなく、振り返るようにしています。
人のためにやった行いが、本当にその人のことを想ってのことだったのか。
友人が、分からず聞いてきたことに、ウソ偽りなく答えることができたのか。また、自分が知らないのに、知っているフリをしたりはなかったか、など。
※ ウソの仮面
〈つづく〉
※ 関連ブログ 吾 日に吾が身を三省す
※ 翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳については、同出典本と伊與田學氏の『論語 一日一言』から参考としている
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより