論語を現代語訳してみました。
学而 第一
《原文》
子曰、巧言令色。鮮矣仁。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、巧言令色〔こうげんれいしょく〕 鮮〔すく〕なし仁。
《現代語訳》
孔先生が、有若(ゆうじゃく)先生のお尋ねに対して、次のようにお答えになられました。
お父さんやお母さんを大切にし、目上の人を大切にする、という心がけの気持ちはとっても大切なことだね。
けれども、ことばを上手に飾りながら、胡麻〔ごま〕を擂〔す〕ってみたり、「うわぁ、その〇〇、とても似合ってるね」など、心にもないことをいって、相手を褒めてみたりすることは、決して、真心があるとはいえないよ、と。
※ 胡麻を擂る
〈つづく〉
※ 関連ブログ 巧言令色、鮮なし仁
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳については、同出典本と伊與田學氏の『論語 一日一言』から参考としている
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより