自民 脱「官邸主導」へ 政務調査会の機能強化へ改革案検討
平成30年6月13日 NHK
政府・与党の政策決定で「官邸主導」が強まっていると指摘される中、自民党は、政策立案や法案審査にあたる政務調査会の機能を強化するため改革案の検討を始めました。
改革実行本部の初会合で、本部長を務める岸田政務調査会長は、「議院内閣制では、与党の政策立案が重要なのは言うまでもなく、その能力を磨くためには、時代の変化に対応した不断の努力が必要だ」と述べました。
そして、政務調査会の機能を強化するため政権公約の実現状況を評価、検証する仕組みの整備や、政策テーマが重複する部会や調査会を統合し、組織をスリム化するなどの検討を進め、来月上旬にも改革案をまとめることになりました。
会合のあと、事務局長を務める小泉進次郎筆頭副幹事長は、記者団に対し、「自民党が強いということは、総理大臣官邸と、政策で切さたく磨することになりとてもよいことだ。政府の取り組みに対する健全なチェックも含め、自民党が強くなければいけない」と述べました。
【 所 感 】
そもそもとして、自民党がなぜ分裂せずに今日まで存在していられるのかを考えた場合、安倍総理の功績が非常に大きかったのではないか。旧民主党に政権の座を奪われて以降、谷垣前自民党総裁の下、安倍さんや保守系の議員さんたちの努力によって、自民党が復活したということを忘れ、いまや、その安倍総理に対して反旗を翻すようなことは、忠義に劣る行為といえよう。
よって、自民党に所属する議員たちは、政権を担当する本分というものを、明確に且つ真摯に受け止めるべきであろう。ではその本分とはなんであるのか、筆者なりに纏めてみた。
1 天皇と国民への忠誠(君民一体としての君主制民主主義の本分)
↓
2 総理官邸への忠義(君主制議会政治の本分)
↓
3 日夜、応援をしてくれる者たちへの恩義(政治家の本分)
↓
4 憲法や法を守る(遵法精神)
これまでも、そして、これからも、この順序を履き違えていればこそ生じる"弊害"を無くすことは言うに及ぶものではないが、しかし、さらに踏み込んで、"政権与党としての本分"を知り、実践するべきである。そうした意味において、安倍総理がいう「膿」とはまさに、この順序(秩序と道徳心)を履き違えている議員たちを指すのだ。
とは言いつつも、安倍総理自身が、『1 天皇と国民への忠誠(君民一体としての君主制民主主義の本分)』を蔑ろにしているわけであるから、全く持ってどうしようもないわけであり、こうした過ちを正そうとする者がいないことによって、皇室不敬および国民無視の政策が推し進められている実態を、私たち日本国民は自覚しなければならないであろう。
一方、中道を旗印とする公明党には、こうした過ちを正す役割を願いたいものではあるが、所詮は『3 日夜、応援をしてくれる者たちへの恩義(政治家の本分)』でしかなく、公明党公認の知事や市長がひとりもいないことを鑑みたならば、国政だけでなく、地方行政においても同じことがいえるのだ。
このことは公明党だけでなく、自民党の多くの議員も同じことであり、いわば、政権政党の座に甘んじながら、好き勝手なことを言うだけの、いわゆる「政治屋」に成り下がっているわけである。
結局のところ、現在わが国の政権内部は、「膿だらけと」というのが筆者の見方ではあるが、立憲民主や国民民主や共産党などの野党議員に関しては、政権交代後も全く期待できない理由から、「文言に出すことすら憚れるほどの愚かな存在」と、言わざるを得ないのが実状ではないだろうか。
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