和貴の『 以 和 為 貴 』

世界人間責任宣言 1

ゆぅすけです。
  
今回は、「世界人間責任宣言」というものをご紹介させていただきます。

ご紹介させていただく文面は、兵藤長雄さんという方が編纂されたものであります。

兵藤さんは、元外交官でありまして、ポーランド大使・ベルギー大使を歴任されておりました。

私はこれまで、この「世界人間責任宣言」というものを知らずにいましたが、日本がバブル絶頂期、まさに狂乱の世と化していた頃、世界情勢は、今般見られますような大混乱期への歩みが、着々と推し進められてきたわけであります。

その陰で、ニュースや新聞には報道もされず、しかし世の中を善くしていこうとする方々がいらっしゃったということを、改めて知り、どんな方が、どんな行動をとっていたのか、そんなことをとりあえず知って頂ければと思います。

ネットも普及し、すでに「世界人間責任宣言」をご存知の方々もおられますでしょうが、あまり世間では取り上げられてはいないものと思いますので、改めてご紹介させていただきます。

 
兵藤さんの、文面すべてをご詳細させていただきますと、とても長いものとなりますので、一部割愛させていただき、(1)~(5)は宣言の成り立ちとし、(6)は宣言内容とさせていただきます。


※著者であります兵藤さんには、無断で投稿させていただくことになりますが、現在、日本社会の実情を憂いております身の故、誠に失礼なことと思いながらも、一部手を加えながらも、投稿させて頂きますことをお許しください。



1.人間の責任に関する世界宣言

(1)インターアクション・カウンシル

「人間の権利に関する宣言」が1948年、国連総会で採択されてから半世紀以上が過ぎ、それに基づいて法的拘束力を持つ国際人権規約(A規約、B規約と選択議定書)が1976年に相次いで発効してから既に久しい。これらの条約実施を確保するため、国連人権委員会や差別防止および少数者保護に関する小委員会その他いろいろの委員会、機関、組織が国連の下で活動している。

にもかかわらず重大な人権侵害は、今日、世界の至るところで跡を絶たない。この憂うべき現状を打開するため、心ある多くの個人やNGO組織、団体もいろいろなことを試み活躍している。インターアクション・カウンシルもそのひとつである。

インターアクション・カウンシル(InterAction Council)は、OBサミットと通称され、1983、福田赳夫元首相の提唱で設立されたもので、国家元首、首相経験者30人前後が毎年非公式に集い、人類が直面する政治、経済、社会、倫理などの分野における諸問題の実践的な解決へ向けた提言をしてきている。

最初のインターアクション・カウンシル(以下OBサミット)総会は、福田構想に共鳴していた国連のワルトハイム事務総長の引退直後であったので、同氏の議長の下で、ウィーンで開催され、それ以降、毎年G7現役サミット直前のタイミングで開催され、04年で22回目を迎えた。

毎年の総会にはメンバーの中で都合のつく元大統領、首相が30人前後集まり、その時々の国際情勢についての意見交換と共に、具体的なテーマを決めて、それについて、それぞれの国の指導者であった経験を活かした自由な立場からの議論をして、行動に向けた具体的な提言をまとめて現役の指導者達に提出している。

元指導者の議論を有意義なものとするため、事前に各テーマの専門家を集めた準備会合が開かれるのが慣例である。

過去22回開催されたOBサミットは、平和と安全保障、世界経済の活性化、開発、人口、環境の関連しあう問題など様々な問題と取り組んできた。そのような議論の過程で、特に元指導者達が強い関心を示してきたのが、普遍的倫理の問題であった。その背景には、絶えることのない武力紛争、戦争、経済格差の拡大、環境破壊などの背後にある人権問題の深刻化があった。

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