論語を現代語訳してみました。
里仁 第四
《原文》
子曰、事父母、幾諫。見志不從、又敬不違、勞而不怨。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、父母〔ふぼ〕に事〔つか〕えては、幾〔き〕 諫〔かん〕す。志〔こころざし〕の従〔したが〕わざるを見ては、又〔また〕 敬〔けい〕して違〔たが〕わず、労〔ろう〕して怨〔うら〕みず。
子 曰〔のたま〕わく、父母〔ふぼ〕に事〔つか〕えては、幾〔き〕 諫〔かん〕す。志〔こころざし〕の従〔したが〕わざるを見ては、又〔また〕 敬〔けい〕して違〔たが〕わず、労〔ろう〕して怨〔うら〕みず。
《現代語訳》
孔先生が、次のように仰られました。
父・母の下にあるとき、その言動がまちがっておれば、それとなく諫〔いさ〕めなさい。けれども、父・母が諫めに応〔おう〕じてくれないときは、その言動に従い、お世話をして文句を言ってはならないよ、と。
〈つづく〉
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより