柚子のがらくた箱

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☆ 天地明察 ☆

2011年02月06日 | 

                       天 地 明 察              

                         著者    冲 方  丁   様

 

                 P 85

   

  『 自分は何の事やら分かりません 』

    無理に会津弁を江戸弁に直したような口調で、自分はなんにもしていない、という返事をする。

   これも会津藩士の律儀さだった。刀の差し方が乱れているというのは恥ずかしいことである。

   だがそれを帯刀の経験がない春海に言うのは可哀想だ。しかし見て見ぬふりはできない。

   誰かが教えてやらねばならない。だが春海の歳で、わざわざ教えられるのも恥となる。

   だから手助けしつつも、最初から何も見なかったことにする。  

 

                 P 207

 

   この二人の老人にとって研鑽のためなら三十も年下の若者に

   頭を垂れることなど苦にも何でもないらしい。それどころか、

   『 だいたいにして若い師というのは実によろしい 』 

   『 ええ、ええ。教えの途中で、ぽっくり逝かれてしまうということがありませんから 』

   などと喜び合うのだった。 

       


優しい人になろう Ⅱ

2011年02月05日 | 

                       優しい人になろう            

                   著者    ダライ・ラマ14世様 ・ 村田吉廣様 

 

                            P  89

 

                敵はあなたの先生。

                敵を通じて、あなたは忍耐、我慢する心を学べる。

                内面的な強さを養うことができる。

 

                          P  90

 

                思いやりの心の最大の敵は、憎しみ。

                憎しみを心から少しずつなくすためには、

                心に忍耐を養う必要がある。

                そのためには、敵も必要。

 

優しい人になろう

2011年02月05日 | 

                    優しい人になろう          

                    著者    ダライ・ラマ14世様 ・ 村田吉廣様 

 

                          P  41 

 

           600万人のチベット人が、みなダライ・ラマを見ています。

           そしてダライ・ラマが苦しみから救ってくれると信じています。

           しかし私には、そのうちのただ一人を救うための、

           米粒ほどの力もありません。

           その無力さを噛みしめながら、毎日生きること。

           それが、私の修行です。

 

                          P  61

     

           他人が飢えている時に富を追求するのは、恥ずべきことです。   


朝子さんの点字ノート

2011年02月03日 | 
                    朝子さんの点字ノート               
       
                            文   河辺豊子さま


   


                    P   26

        今日みたいに熱がある時など、『 ここあいてますよ 』 って、
       一声かからないかななんて、ふと思ってしまう。

                    P   46
  
        ・・・・・ 、子供を元気に育てるためには、見えるお母さんたちが想像も
       できないような注意力を傾け、数倍の無駄とも言える動きをすることになるのである。



                        視覚障害者            

      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%96%E8%A6%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85

幸せはすべて脳の中にある  Ⅱ

2011年02月01日 | 
                   幸せはすべて脳の中にある        

                    著者  酒井雄哉さま   
                           茂木健一郎さま

  
               P  101

   真剣じゃないからそういうものを忘れていくんだ、というわけだよ。
   何かがあっても、何かが救ってくれるだろうっていう、そういう安易なことは許されないんだ。
   『 後がない 』 という感覚でもって、すべて物事をやっていかなきゃだめだってね。

               P  112

   失業しているから偉くない、行をしたから偉いっていうものじゃない。
   仏さんはもっともっと大きなところから見ているからね。
   頭を空っぽにして目の前のことをやるだけなんだな。

               P  125

   どんなに高い乳液つけたって、心にこだわりがあったらだめで、
   心が潤っていたら何も塗らなくたってもべっぴんになるんだな。

               P  184

   たとえ貧乏でも、今自分は幸せに暮らしてるんだと思ったら、
   余計なことを考えなくてすむ。幸せなのに、それに気づかず、
   もっと幸せになりたがるから、自分の本当の幸せが幸せじゃなく思えてしまう。
   ほかから見たらうんと幸せかもしれないのに。自分の欲だな。