怒らないこと 2
アルボムッレ・スマナサーラ様
52 ~ 53
『 生きることは苦 』 です。その真理に反して、生きることは 『 楽である 』 と、
反対の期待をかければかけるほど苦が増えます。
そして 『 それでも苦は嫌だ 』 というのが生きるシステムなのです。
『 このシステムはなんなのだ ? 』 と、とことん現象のあり方を観察してみると、
瞬間、瞬間、ものごとが消えていることに気づくのです。
滝のように、泡のように、はじけてはじけて、次々に新しい現象が生まれている。
『 なんだ、そんなものか 』 とわかるのです。
『 それなら、しがみついたって価値がないだろう 』 と諦めて、無執着の心が生まれるのです。
それを仏教は 『 覚り 』 と呼びます。
195
『 完全 』 という先入観があるゆえに、 『 許す 』 という言葉ができてしまった。
しかし、存在は不完全です。それを理解してほしいのです。
理解すれば 『 許す 』 という単語さえも消えてしまいます。
アルボムッレ・スマナサーラ様
52 ~ 53
『 生きることは苦 』 です。その真理に反して、生きることは 『 楽である 』 と、
反対の期待をかければかけるほど苦が増えます。
そして 『 それでも苦は嫌だ 』 というのが生きるシステムなのです。
『 このシステムはなんなのだ ? 』 と、とことん現象のあり方を観察してみると、
瞬間、瞬間、ものごとが消えていることに気づくのです。
滝のように、泡のように、はじけてはじけて、次々に新しい現象が生まれている。
『 なんだ、そんなものか 』 とわかるのです。
『 それなら、しがみついたって価値がないだろう 』 と諦めて、無執着の心が生まれるのです。
それを仏教は 『 覚り 』 と呼びます。
195
『 完全 』 という先入観があるゆえに、 『 許す 』 という言葉ができてしまった。
しかし、存在は不完全です。それを理解してほしいのです。
理解すれば 『 許す 』 という単語さえも消えてしまいます。