ラヂオ惑星モルファス

俳句・・・季語「桐の花」(西嶋先生の句)



桐咲くや泣かせて締むる博多帯  西嶋あさ子

昔、女の子が生まれると桐の木を植えたのだというはなしです。そして結婚が決まると、育った桐の木を伐って「桐箪笥」をつくったのだそうですね。ちなみに、少し北にある春日部市は桐箪笥の特産地です。
そういえば・・・この周辺でも大きな屋敷を構える大農家の屋敷森には大きな欅があり、屋敷の南側には桐の木を見かけることがありました。・・・今は昔ですが。
「泣かせて」は?普段使いの半幅帯も多い博多帯を初めて締めるのでしょうか?よく「絹鳴り」という帯を締めるときのキュッキュッという音ではなく「泣かせている」・・・のですから、きっと西嶋先生がお嬢さんの帯を締めているのでしょう。着慣れれない和服は、まるで紐や帯で縛り上げられたように感じたことでしょうね・・・。
季語の「桐の花」は初夏・・・5月上旬に咲く花で、感覚的には余り夏という感じはしませんね、季語と現代の季節感はかなりズレていますが、このことは別項で検討したいと思います。

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コメント一覧

惑星モルファス
ありがとうございます
西嶋先生には、課題として出された作文を「残業」して書き上げたものを誉めてくださった。当時は未だ大学を卒業したばかりで俳句を作ってはおられませんでしたが、若くて美しい先生に誉められれば、中学男子は第七天国に行ってしまいます。定年後、俳句の世界に踏み込んだら、先生に出会えました。
勿論先生は私が俳句を作っていることもご存じないでしょうね。が、行き詰まった時、いつも先生の句を読んで目を開かせられています。
のん
https://blog.goo.ne.jp/gokuton
こんにちは。
西嶋先生のお話にジーンときました。
歳時記は主に電子辞書を使っています。
角川俳句大歳時記です。
「桐の花」に西嶋あさ子「読点」と掲載されていました。
恩師が歳時記に!
嬉しいですね。
探すことが出来て嬉しくなりました。
私淑っていい言葉ですね。

歳時記に藤田湘子と小澤實の文字を見つけると、
嬉しくなります。
私淑してるのでしょうか(笑)
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