桐咲くや泣かせて締むる博多帯 西嶋あさ子
昔、女の子が生まれると桐の木を植えたのだというはなしです。そして結婚が決まると、育った桐の木を伐って「桐箪笥」をつくったのだそうですね。ちなみに、少し北にある春日部市は桐箪笥の特産地です。
そういえば・・・この周辺でも大きな屋敷を構える大農家の屋敷森には大きな欅があり、屋敷の南側には桐の木を見かけることがありました。・・・今は昔ですが。
「泣かせて」は?普段使いの半幅帯も多い博多帯を初めて締めるのでしょうか?よく「絹鳴り」という帯を締めるときのキュッキュッという音ではなく「泣かせている」・・・のですから、きっと西嶋先生がお嬢さんの帯を締めているのでしょう。着慣れれない和服は、まるで紐や帯で縛り上げられたように感じたことでしょうね・・・。
季語の「桐の花」は初夏・・・5月上旬に咲く花で、感覚的には余り夏という感じはしませんね、季語と現代の季節感はかなりズレていますが、このことは別項で検討したいと思います。
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