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わたしがよく散歩するコースとして岡本民家園~静嘉堂緑地~小坂邸緑地をめぐるものがある。
今日も午後に歩いてきた。
ところで、岡本民家園わきの道には、「おんな坂」という道しるべが置かれている。
確かにこちらは低い段差の階段が続き、歩きやすい。
男坂と刻まれたものは設置されていないが、直進すると、岡本八幡神社参道のとても急な階段となる。
もちろん、今日もその男坂ならぬ階段を上って神社へ。
登山道にも険しい男坂、少し遠回りになっても歩きやすい女坂が設けられたりしている。
そういうか所を通過するたび、いつも「おれは男だ!」などと空威張りして男坂を選択し、しまいにはハアハアあえぎ上る”体たらく”となる。
真っこと性懲りもなくッ!!
先日開いた本棚の隅にあった『新 折々のうた5』(大岡 信著 岩波新書)には、次のようなものがあったっけ。
嬶(かかあ)天下と威張っちゃいるが たかが家来は俺(おれ)ひとり
佐藤紫蘭(さとうしらん)
『どどいつ万葉集』所収
粋がっても結局のところ”かかあ”に頭の上がらないその有様と、よせばいいのに男坂をたどっては苦労しているわれ。
どちらも空意地か。
歩きながらそんなことを思ってしまった。
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(おとこ坂 岡本八幡神社参道)
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(鳥居脇のヤマブキ)
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(小坂邸緑地のクサイチゴ)
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