旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

くりはら田園鉄道の資産活用に向けて、栗駒に

2008-12-21 23:11:13 | 地域魅力
NPO法人『夢くりはら21』の役員会への出席要請があったので、今日は栗原市栗駒岩ヶ崎に行ってきた。会議の内容は、くりはら田園鉄道(通称:くりでん)の資産活用に向けて、具体的にどのように行動していくかというもの。


(くりでん栗駒駅の現在の様子)


仙台からは、私のほか『くりでん応援クラブ』時代から熱心に応援してくださっているTさん、“くりでん”資産活用を研究テーマにしている宮城大学大学院のYさんが参加。

石越駅舎は解体されているとのこと。このままいけば、若柳駅、沢辺駅、栗駒駅も同じ運命をたどるかもしれない。一つひとつは、歴史的価値が低い建物としても、線路敷地や車両との総合性を考えれば、とても大きな存在意義を持つ。

約3時間半もの話し合いとなった。

それは、「解体される前に何とかしなければ」といった焦りと、“くりでん”の持つ歴史的・文化的意義を大切に、栗原地域の活性化につなげようとする熱い思いを共有しているからのもの。岩手・宮城内陸地震によって観光を始め地域経済は大打撃を受けている。まさに、「元気回復の起爆剤は“くりでん”にあり」である。


とかく“ひと”は、物事を理解しようとするとき分析しがちだが、ここが問題。分解してその成分構成を知り得ても、それらの相互連関性や相乗効果が生み出す力はなかなか再構成できない。さしずめ、五臓六腑のそれぞれの働きや細胞の一個一個を解析し、その結果を結合しても、意思を持ち思考する人間に組み立てることは困難といったようなもの。

“くりでん”資産に関しても、同様のことが言える。やはり、演繹法的思考と帰納法的思考を同時に持つことが必要なのだろう。

その意味において、私としては、くりでん清算会社や栗原市に対して、個別資産価値の判断にとどまらないで、総合という面からも良い知恵を結集していって欲しいと願わずにはいられない。ましてや、こんなにも一生懸命に取り組んでいる地元の方々がいるのだから。


(栗駒山遠望)


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