![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/32/65abc3913c0bf056000aa1307a2ca4dd.jpg)
今日は、先月20日に途中撤退した秋田県の山伏岳~高松岳~小安岳を周回してきた。
誰とも逢わない山歩きだった。
(朝にも午後にも、泥湯側、川原毛側の駐車場に車が無かった。)
山伏岳 1315.1m
高松岳 1348m
小安岳 1292.1m
*
いくらかでも早く大展望を見たいと、今回は前回の逆回りコースを選択。
(泥湯コースからの道だと高松岳までは時間がかかる。)
川原毛地獄手前の駐車場に車を置き、舗装道を秋の宮方向に少し下ると登山口。
登山届用紙に記入し、ボックスに投入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/00/d671b466647a5d593c179e647bda8a85.jpg)
(駐車場から見る川原毛地獄側)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/6b/e469726559c2fad4d746f913165288ab.jpg)
(川原毛登山口:「遭難多し」看板が設置)
歩き始めてまもなく、道わきにマイズルソウやアカモノが目につくようになる。
それらをチラリ見しながら先に進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/13/196577bff0c42285be0f14771d06df90.jpg)
(アカモノ)
左側が少し開けた地点に来ると、行く手の方角が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/b6/650ea4a6378858b824886eada79cc8e8.jpg)
(これから向かう山伏岳~高松岳の方角)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/bb/527b3dee1f0ae8c7d89f26174c2db4fe.jpg)
(その後に行く予定の小安岳の方角)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e0/5e14f634e0d42920004bb3c0c1830cac.jpg)
(滑りやすい箇所もある。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/d5/bc4f5918a24832b4838f5da362b1ffe0.jpg)
(タムシバ:かろうじて残っていた。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/4d/61432f722726a914f3928747078810f3.jpg)
(このコースにはあまりないブナの道)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/2c/c5ac90c1cfbc8c2121a68d7c6b152750.jpg)
(ギンリョウソウ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/b7/55571e926105296f1b719ac24d1022aa.jpg)
(案内標柱:上部がクマにかじられている。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/7e/dc2fb01acc517929ea5456af9c35adc3.jpg)
(イワカガミ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/e1/f983a24e840ff8b7e16ab0747ffa7ffd.jpg)
(ムラサキヤシオ)
先ほどの標柱と山頂の中間あたりで、下を向いて黙々とやや傾斜のある道を上っていたら、すぐ左側のササヤブから突然”ガサ、ガサッ”と音がした。
クマだッ!!
慌ててストックで身構え、クマ除け鈴を大きく鳴らし、首から下げていた笛も数度吹いた。
黒い塊のようなものが移動していくのが分かった。
心臓の鼓動は、その後しばらくドックン、ドックンものだった。
「それにしても、「クマザサ」とはよく名付けたものだ。
ネマガリダケは、クマの好物。
もちろん、人にとっても。
秋田県ではタケノコ採りの方が多数クマと遭遇し、被害にあっている。
今日は、いつもと違うクマ除け鈴を付けてきて助かった。
(真鍮製の3連鈴で音が大きい。)
とはいえ、これほど近づいても逃げてくれないものなのか・・・?
鉢合わせにならずに済んでよかった、よかった・・・。」
そんなことを思いつつ、気持ちを落ち着かせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/26/4af95664196168b33e25010ba651a8d2.jpg)
(荒れた道)
稜線部に出て、ホッとする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5d/22ded2b9b0550f3e42dbb15b1e38dda7.jpg)
(サラサドウダンツツジ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/29/3c08fd7b86e361d7b6dae93c0ed0b21f.jpg)
(ゴゼンタチバナ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/32/65abc3913c0bf056000aa1307a2ca4dd.jpg)
(遠望の鳥海山)
開放感に浸りながら、山伏岳山頂に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4a/1ad83563dffdcb6ad85938776e77c38c.jpg)
(山伏岳山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/a1/f74d544a1624729ccac84f6af0358588.jpg)
(鳥海山のアップ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/24/c458ffa232939c172c21aaec3f18b718.jpg)
(ジャンダルムと神室連峰)
眺望を楽しみながらノンビリと30分ほど休憩。
次の高松岳に向かって移動開始。
下りの道は、やはり所々が泥濘(ぬかるみ)。
すべって転ばないように注意しながら先に進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/bb/e3686befa024c3ff32242d4b3ec6e7de.jpg)
(こういう箇所もある。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/85/8661d6c753dd7c363c3a754ddf44d80d.jpg)
(ぬかるんだところにはミズバショウ。かなり葉が大きくなっている。)
中間部のピークに来ると、快適な道になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/be/4d52a349dafa79e751eaee4c89758475.jpg)
そしてまた下り。
道に張り出した枝をくぐるように歩く。
段差のあるところを上がる際に、何回か頭を枝にぶつけてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/84/814fb829d9f6853814bb8d9e4eec7104.jpg)
(ツバメオモト)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/bf/115bb16f55530db458545afa5116faa6.jpg)
(サンカヨウ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/48/db9489562dac5cacb553b4af1c1af58a.jpg)
(シラネアオイ)
また上りに入り、ほどなくして高松岳の避難小屋に到着。
すぐに右に折れて、山頂に向かう。
ミネザクラ、ミネカエデやサラサドウダンツツジの灌木の道は、乾いていて気持ちがいい。
ヘアピンカーブの所には、サンカヨウとシラネアオイがとてもきれいに咲いていた。
虎毛山との縦走路分岐に来て、かなり下ってまた上りとなるその距離の長さに「ここを歩くのは大変だ!!」とつくづく思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/2f/55558878b6861d86fd68a5ffe5db7b45.jpg)
(虎毛山縦走路:中央が虎毛山。この画像では判別できないが、肉眼でも山頂の避難小屋を確認できる。)
高松岳山頂に到着。
ここでもノ~ンビリと45分の昼食休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/15/74b21f212bf819d722b74bca12ae54e7.jpg)
(高松岳山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/c3/67277ebc2102e63b551f55e7f2cd1680.jpg)
(これから向かう小安岳の方角と栗駒山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/a0/ba14a30acc560f066df8ecbf76716315.jpg)
(この道を行く。)
避難小屋わきから下りに移る。
道は乾燥していて歩きやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/5a/5fbfb28d3b58350f2b7f1a6e700369bd.jpg)
(ウラジロヨウラク)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/9be637aa8db9c753286d13f14a484eab.jpg)
(ハクサンチドリ:数は多く見かけなかった。)
やはりこちらの道も、何カ所かぬかるんでいた。
さらには、ササが倒れこんだりして、歩きにくいところも多かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/ec/43adb5cc69458ebef6e930892d5c8797.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/38/547662c926727633cafbab103d2ffcfe.jpg)
(中央が高松岳避難小屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/4b/4ec5b7dcfde417b60c21c059f6d129c9.jpg)
(石神山への分岐点)
いよいよ、小安岳を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/5f/bafee4dff26ea41d24dc06f21bffc9ef.jpg)
(ムラサキヤシオ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/04/45e9ed262c2d49ea9060a62a7f97ef66.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/70/014f988d9f7783e2010fae207b5bb78a.jpg)
(小安岳への案内標柱)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/3e/0d61426177b037650958d2d36b36dea5.jpg)
(ミヤマキンバイ)
山頂到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/3d/2930d4b95209da1047e6356110f2dd1e.jpg)
(小安岳山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6c/1870856822ef4b7749a41ed239f9585d.jpg)
(やっぱり目が行く鳥海山の方角)
ここでは立ったまま少し休憩し、退散。
すごい数の虫(ハエ)が寄ってきてたまったものではない。
(一応、虫よけスプレーは使っているのだが・・・。)
先の案内標柱からの道は、かなりの傾斜。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/9f/1db301ef015bece3112455dbebe6c306.jpg)
(下りてきた登山道と水場のあるところ:右側奥にパイプが設置され、水が流れ出している。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/8e/bf5caed2054d80502972ef88f613a00b.jpg)
(また続く斜度のきつい道)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/81/626e19b4e2709097cca4cd7f4163d556.jpg)
(タニウツギ)
踏み出そうとする地面を見て、ギョッとしてしまった。
どう見ても登山靴の跡ではない。
人の握りこぶし大ほどの丸い足跡が残されている。
こちらにもクマがいるのか?!
またまた鈴を大きく鳴らし、笛を吹いて通り過ぎた。
ひと気のない山の単独行は、やはり大変だと実感した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/82/151ba58097b3e380b4b38812e020cf3f.jpg)
(前回撤退した場所:道は左に曲がっていくのを、残雪のため直進してしまったようだ。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c3/c98e4843212bf8e2c6ad64a710e902fb.jpg)
(こういう箇所に雪が残っていて歩きにくかった。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/45/ff845b0005a22aa12725b9a9de096597.jpg)
(泥湯登山口まで1.7kmとある標柱:まだけっこう残距離がある。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/f6/28429562eb83075564df60edaab4dea3.jpg)
(ロープがなかったら大変な道。この手前はもっと道が細い。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/85/9c554fb9dcf370d89a264e1aec5afc17.jpg)
(ブナ林に入って一息つく。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/07/6b81290678a74e0fd51bca9bf420c0a0.jpg)
(新湯:前回は雪解けで沢水が豊富だったが、今回はなんなく渡れた。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/29/4c9fc5bac4791c43aa49adffff4ed3f7.jpg)
通湯パイプに沿うようにして歩き、登山口に出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/21/d9f9a0537f3a969cbf9af4d417276366.jpg)
(中央に、川原毛に続く舗装道が見える。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/54/e0505b9942890eb1610d45a75ea9c120.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/fd/1eacfe2ef3f945305bc5a7f258dd2d73.jpg)
(高松岳は標高の割にはハード山とあり、納得。)
この泥湯登山口から駐車地点までは、1.3km、約100mの上りとなる。
舗装された道路なので、山道よりははるかに歩きやすいが、疲れた体には少々つらい。
途中休憩しながら、車まで戻ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ad/950ce5aefe8de5426b96cf5589eab6e7.jpg)
(駐車地点に戻りながら、泥湯温泉駐車場を見下ろす。)
※総歩行距離 12.6km 累積上昇高度 1,009m 累積下降高度 1,030m
※2013.10.19に登ったときの様子は ⇒ こちら
※前回2017.05.20のときの様子は ⇒ こちら
今日のコース
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/e2/3e97592aa192bfa21f0d8871b4df918f.jpg)
まだタケノコが出ている季節なので、タケノコをあさってたのかもしれません。
ところで昨年は山伏岳~高松岳間は笹薮が酷かったのですが、今回は刈払いはされていたでしょうか?
本当に良かったです。
山を歩きながら、「秋田のフキやタケノコは北海道モノと同様になぜ大きいのだろう? クマも食いたくなるはずだ」なんて考えてしまいました。
山伏岳~高松岳間のササは、そうしっかりしたものではありませんが、刈り払われていたようで苦にはなりませんでした。(高松岳~小安岳分岐間は、荒れ気味で歩きにくくなっています。)