甑山をうろついていたとき思い出した国木田独歩の詩。
わが高校時代、しばしば思いを重ねて読誦していた詩。
山林に自由存す
われ此句(このく)を吟じて血のわくを覚ゆ
嗚呼(ああ)山林に自由存す
いかなればわれ山林をみすてし
あくがれて虚栄の途(みち)にのぼりしより
十年(ととせ)の月日塵(ちり)のうちに過ぎぬ
ふりさけ見れば自由の里は
すでに雲山千里の外にある心地す
眥(まなじり)を決して天外をのぞめば
をちかたの高峰(たかね)の雪の朝日影
嗚呼(ああ)山林に自由存す
われ此句を吟じて血のわくを覚ゆ
なつかしきわが故郷は何処(いずこ)ぞや
彼処(かしこ)にわれは山林の児(こ)なりき
顧(かえり)みれば千里江山(せんりこうざん)
自由の郷(さと)は雲底(うんてい)に没せんとす
※国木田独歩:くにきだ どっぽ、1871年8月30日(明治4年7月15日)~1908年(明治41年)6月23日
わが高校時代、しばしば思いを重ねて読誦していた詩。
山林に自由存す
われ此句(このく)を吟じて血のわくを覚ゆ
嗚呼(ああ)山林に自由存す
いかなればわれ山林をみすてし
あくがれて虚栄の途(みち)にのぼりしより
十年(ととせ)の月日塵(ちり)のうちに過ぎぬ
ふりさけ見れば自由の里は
すでに雲山千里の外にある心地す
眥(まなじり)を決して天外をのぞめば
をちかたの高峰(たかね)の雪の朝日影
嗚呼(ああ)山林に自由存す
われ此句を吟じて血のわくを覚ゆ
なつかしきわが故郷は何処(いずこ)ぞや
彼処(かしこ)にわれは山林の児(こ)なりき
顧(かえり)みれば千里江山(せんりこうざん)
自由の郷(さと)は雲底(うんてい)に没せんとす
※国木田独歩:くにきだ どっぽ、1871年8月30日(明治4年7月15日)~1908年(明治41年)6月23日
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