久しぶりに天気が良いので、御所山(ごしょざん)山塊の西端を担う甑岳(こしきだけ 1015.5m)に登ってきた。
今日のコースは、山形県東根市側の『ハチカ沢コース』。
登山口までの林道は、奥に『きのこ甑山荘』もあることから整備されていて普通車でも走行可能。
何より、仙台側から近いのがいい。
※御所山:宮城県では船形山と呼ばれている。標高 1500.2m
仙台側は青空で、これなら素晴らしい眺望を楽しめると思いつつ車を走らせていたら、関山峠を越した山形側はどんよりとした曇り空。
東根市内に入り、日塔川沿いの道に右折するのを間違ってしまった。
橋の手前の細い道路がそれだったのだが、つい先の交差点を選択。
戻って本来の道を進むも、何せ細い。
(我が車のナビはあてにならない。)
まずは行ってみようと山手側に向かうと、大木のリンゴの果樹園に出た。
さらに奥に進むと、杉林の手前に甑岳への分岐点があった。
▲大きな案内板(甑岳登山口は左手、甑岳神社へは右手)
▲案内板の拡大
午前8時過ぎに登山口に着いたのだが、すごい霧に覆われてしまった。
初めて登る山でもあることから少々不安になり、しばらく様子を見ることにした。
ここの駐車スペースは結構広い。
▲登山口にあった案内板
9時近くになって山形県の1組の年配ご夫婦が来た。
「登っていけば、霧の上に出る」とのこと。
その方々に30分以上遅れて行動を開始。
(途中で追い抜いた。)
一ノ坂、二ノ坂、三ノ坂と越していったら、広場風の展望台に出た。
霧が立ち込め見通せないので、先を急ぐ。
四ノ坂~五ノ坂~六ノ坂~竜神坂、七ノ坂を過ぎたら土塁状の防火線が現れた。
▲防火線(帯)
▲ムラサキシキブがきれい
アップダウンをしたところは、また霧の中。
コルを過ぎ、八ノ坂、苦楽ノ坂と続く。
▲八ノ坂(すこし長い。ロープが張られている。)
▲苦楽ノ坂
見晴らし台に出た。
黒伏山方向が良く見える。
その他の方角は、霧でぼやけてしまう。
▲南東の方角
ほどなくして、幕井コースとの合流点に到着。
老松の脇を通り過ぎる。
見上げる先には、甑岳。
▲甑岳の山頂広場を眺望
徳内坂(900m)というところを過ぎて、山頂広場に到着。
男女2組が休憩中だったので、休むことなく三角点のある場所を目指す。
そこは、さらに380m行った先にある。
▲甑岳山頂(眺望はきかない)
持参した三脚を使用し、写真を撮り、山頂広場に戻ってきた。
前からいた2組、それに追い抜いてきたご夫婦が、思い思いに談笑している。
こちらとしては、写真が撮れない。
座るに適当な場所も見つからない。
皆さんが下山を開始してから、一人ゆっくりと昼食タイム。
▲甑岳山頂広場
▲『星雲の志』銘板「北方領土の先覚者最上徳内翁立志の地」と併記されている。
※脇の標柱には、次のように記されている。
最上徳内は、宝暦五年(一七五五年)に生まれ、甑岳で自らの思いを決意し、江戸に
上り幕府の北方探検に従事。北方地図を製作しアイヌ民族・ロシア人など異国人よ
り信頼され、ドイツ人シーボルトにより欧州で紹介された探検家
東側の眺望は、素晴らしい。
御所山山塊の峰々が続いている。
▲遠方は、左から右に御所山(船形山)、柴倉山、沢渡黒伏、黒伏山
西側は、霧が立ち込めたまま。
これが晴れていたら、最高の気分に浸れたことだろう。
▲ぼんやり見える葉山(村山市)
▲それにしても濃い霧
山形県村山地域は、濃い霧が天蓋のようになっている。
風が無いせいなのだろう。
一方、山頂はその分快適。
お湯を沸かし、カップ麺をすすり、コーヒーを飲んで下山開始。
後は途中休むことなく一気に戻り。
登山口着 午後2時。
地元の方々のこの山への愛着の深さが、木々の名札や随所に設置された案内標識からうかがえる。
そのおかげで、コースが分かりやすくなっている。
※スパイク長靴にすればよかった(車内にはあったのに)。
▲今日のコース(ハチカ沢コース)
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