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旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

ウイーン美術史美術館所蔵展に行く

2008-10-11 22:51:07 | 映画・芸術・芸能
東北大学経済学部第二回ホームカミングデーのため、川内キャンパスまで出かけることになった。ならば、ついでにということで、10月7日から開催されている宮城県美術館の『ウイーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展』に立ち寄ってみた。

今日は3連休の最初の日。天候もまずまずということもあり、美術館の駐車場は満杯。

企画展示室の中には、けっこうな数の鑑賞者。解説してくれる学芸員の周りには30人ほどが集まっている。(学芸員は約1時間かけて丁寧に解説をしてくれていた。)

展示作品は75点。16世紀中葉から18世紀前葉までの重厚、華麗なものさまざま。かなり見ごたえがある。

ベラスケス『薔薇色の衣装のマルガリータ王女』を、こんなにゆったりと間近に見られる機会はめったにないはず。

かつて、横浜で開催されていた印象派の絵画展に行ったときなどは、悲惨だった。『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像』(ルノワール作⇒解説と拡大画像はこちらも参照)の前にはそれこそ大勢のひとだかり。こちらは結局、額縁の上しか見ることができなかった。
 
その点、地方都市での開催は良い。主催者は収益確保に苦労するだろうが、客としてはゆっくり鑑賞できる。


常設展、絵本原画展を眺めて後は北側の庭を散策。

新宮晋(しんぐうすすむ)さんの『時の旅人』という作品が、風に吹かれてゆったりと回転している。小さな子供たちが寄ってきては、けげんそうに見上げていた。とても好きな光景。


                新宮 晋《時の旅人》

以下、美術館北側の庭の様子。






舟越保武《原の乱》


「寛永十五年如月二十八日 原の城 本丸二テ歿」と刻まれている。
※寛永15年2月28日(1638年4月12日):島原の乱が終結


                佐藤忠良《夏》



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