旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

学ぶことの多いビッグイシュー

2008-10-07 19:53:44 | 日々雑感
仙台市内でビッグイシューの販売を行っている方を紹介する記事が、昨日(10月6日)の河北新報に掲載されていた。かつて二子玉川駅(東京都世田谷区)でお会いしたホームレスのスーさんを思い出し、懐かしく読んだ。


「そういえば、最近買っていないよな~」と思い、今日の昼休み時間に一番町の入り口に行って購入してきた。

ビッグイシューは、ホームレスの方が販売している雑誌。その狙いは、ホームレスの方の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業としてある。


先の記事によれば、仙台市内で販売に当たっている方は、お客さんのタイプをしっかり分析し、売れる販売の極意を持っているそうだ。(この方のお客さんを見る着眼点や地道な整理作業に学ぶことは多いと、私は思うが・・・。)

   ※河北新報の記事 ⇒ こちら           


「無料で提供→販売(収入確保)→仕入」のサイクルの中に、ホームレスの方に対人交渉力、客層のセグメント化など販売マーケティング力といった能力開発が組み込まれている。

「これは、子供たちの社会体験学習、地域経済を支える人材の育成などに応用できないだろうか」などと、いろいろ刺激を与えてくれる。

こうしたビッグイシューの仕組みの奥深さに、今回もまたまた感心させられてしまった。

   * * *

       『スーさんとビッグイシュー』(過去ブログ) ⇒ こちら
         長文ですが、読んでいただけたら幸いです。
    なお、半年くらいの後に同じ場所に行ったときには、スーさんの姿がありませんでした。
         「きっと、自立なさったのだろう」と思っています。
          
   * * *

(参考)
『ビッグイシュー日本版』では、次のように説明している(内容は、公式サイトからのコピーです。)

“定価300円の雑誌(※)をホームレスである販売者が路上で売り、160円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,000円)を元手に、以降は1冊140円で仕入れていただく仕組みです。

販売者は、現在ホームレスか、あるいは自分の住まいを持たない人々です。住まいを得ることは単にホームレス状態から抜け出す第1歩に過ぎません。そのため、販売により住まいを得た後も、必要な場合にはビッグイシューの販売を認めています。

販売者は顔写真と販売者番号の入った身分証明書を身につけて雑誌を販売しています。
 
     ビッグイシュー日本版の公式サイト ⇒ こちら 



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