9月28日(日)は、鳥海山から仙台に戻る途中に登山口がある神室山に登ってきた。
こちらも単独行。
神室山(かむろさん) 1365.2m 【東北百名山】
昨夕は『フォレスタ鳥海』で温泉につかり、その後雄勝の道の駅に移動して車中泊。
ノンビリと一夜を過ごした。
国道108号を秋の宮温泉峡まで戻り、役内集落を経て鳥居のある登山道の入口まで来た。
ところが、これより先は林道が崩壊、駐車場もないのでここに駐車するようにとの湯沢市の掲示がなされていた。
仕方がないので、奥の登山口まで林道を徒歩。
(帰りに撮影。鳥居の左後方に市の掲示板が置かれている。)
(駐車場はこの後方にある)
そうしたらなんと、立派な林道に崩落もなく、駐車スペースだってちゃんとあるではないか。
ここまで15分も歩いてきた者として、他の方々が車を置いているのを見て、市に恨み言の一言でも出そうになった。
往復30分以上のロスとなる。
パノラマコースとはどのようなものか知らない。
結局ここで、今日は同じコースをピストンすることに決めた。
気を取り直して、登山口先の林道を歩く。
確かに崩落はあった。
(もとより登山者は手前の駐車スペースに置いている。)
西ノ又川に沿って進む。
ミズ(ウワバミソウ)の実が美味しそうだ。
(採っている余裕はない。)
(山頂まで4.5kmの標識)
一ノ渡、二ノ渡と吊り橋を越す。
この間のところは、道にかぶさるようにキツリフネソウが群生している。
(一ノ渡の吊り橋)
(キツリフネソウ)
(ニノ渡の吊り橋)
ブナの森に入った。
ほどなくして、少しでも気を抜くと滑り落ちそうな急斜面にかろうじてつけられた道を行くことになる。
(斜面の道)
やや水量の多い沢を渡る。
目の前には、見事な三十三尋(さんじゅうさんひろ)の滝。
この滝は、かつての修験者の垢離取場(こりとりば)だったという。
(三十三尋の滝)
先に進むと、不動明王の石仏のある場に出る。
ここから胸突き八丁の急登が続く。
なかなか大変。
早く視界の開ける場所に出たいという思いが強くなってくる。
(木々の間から前神室山が見える)
登りきると前方がいっきに開ける尾根歩きになる。
(この尾根筋の道は気が抜けない。細いだけでなく、斜面側が笹などに覆われ庇状になっていることから踏み抜くと大変なことになりかねない。)
御田の神に到着。
標柱の脇には草に覆われた祠が一基。
神室山はまだ見えない。
一段下り、また登りかえして窓くぐりを抜けて、目指す山が目に入ってきた。
(窓くくりは、右上部の細筋部分の先)
御田の神の眺望
神室山山頂に数名の登山者がいるのが見えた。
(神室山山頂)
(来た道)
ここまでで少々くたびれたがひと踏ん張り。
蟻の戸渡りのような道を進み山頂到着。
360度全方位の眺望に、疲れも飛んでしまう。
周りの方々と懇談しながら、ゆったり昼食。
(オニギリ1個、ミックスサンドにミニカップラーメン&コーヒーと、最近に無い量だった。)
(ハクサンフウロ)
(神室山山頂)
(左遠望は栗駒山、右は虎毛山)
パノラマコースを下りたいのだが、自信が持てないので来た道を戻る。
(胸突き八丁のブナ林の紅葉)
登りが大変なら下りも推して知るべし。
滑って転倒などしようものなら・・・。
かなり気を使って登山口まで戻って来た。
そしてさらに、駐車地点までの林道歩き。
それにしても、素晴らしい眺望の山だった。
今日のコース
意欲的ですね。
こちらのコースは暫くご無沙汰でした。
パノラマコースは見晴し良くて楽しいですよ。
窓くぐり手前のキヌガサソウと合わせて来年でもどうぞ。
108号をただ戻るのではもったいないなどと欲が出てしました。
それにしても、修験者が歩いたという道は、やはり険しいものでした。
パノラマコースは、登りではなく下りに使うのが良いと山頂で出会った岩手の方々に教えていただきました。いつか、チャレンジしたいと思っています。