4月に入ってはや一週間。
時間の過ぎ去るのが早い。
その昔「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」と詠んだ歌人がいたっけ。
大陸の方では、
夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり
而して浮生は夢のごとし、歓を為すこと幾何ぞ
李白 『春夜宴桃李園序』の書き出し
この李白の詩を十分知っていたであろう芭蕉は、
月日は百代(はくたい)の過客にして、行かふ年も又旅人なり
芭蕉 『おくのほそ道』の書き出し
そんなことなんかを思いだしているうちに我が近場のサクラの花は、もうかなり散ってしまった。
楽しみは、色鮮やかさを増してきたモモの花か・・・。
Wi-FiルーターとLANケーブルを買い替えようと出かけたついでに、砧公園内を歩いた。
平日ともあって花見する人たちは多くなく、静かでゆったりとした情景だった。
こういう日には、足早に過ぎゆく時間など気にせずに、芝生に寝転んで空を見上げ、木々の枝を飛び交う鳥の声など聞いていたいものだ。
(下田治 『開きかけのイメージ』1986 場所:世田谷美術館)
(ハナモモ 『源平桃』)
1本の樹なのに、花は複雑多彩。
まさに源氏と平氏が混交。
(シバザクラ)
(ムラサキケマン) 場所:仙川緑道(大蔵運動公園の下)
(ハルジオン) 場所:同上
(ヒメツルソバ) 場所:仙川緑道
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