旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

賢治さん

2009-09-22 15:28:08 | キラ星の人
地元花巻の方々は、宮沢賢治を「賢治さん」と呼ぶ。
その音の響きに、尊敬と親しみが込められているとはもちろんのこと、賢治の心の優しさ、温かさまで受けついだとさえ感じてしまう。

イギリス海岸そばの駐車場の入り口で、みんなに写真を配っているお爺さんがいた。
名前は佐藤さん。年は80歳を超えているという。賢治作品の『風の又三郎』にも登場しているとのこと。

しゃがみこんだ足元には、何種もの写真の束。自分で撮影したのだそうだ。

今日の天候はあいにく曇りなので、写真撮影日和とはいかない。
ということで、佐藤さんが無料で配る写真は大人気。
私も4枚ほどいただいた。

それにしても、工夫と苦労を重ねて撮影し、私費で何十枚も現像し、見も知らぬ旅人に提供しているその姿勢に、心底から頭が下がってしまった。

「賢治さん」

お爺さんもそう呼んだ。


~いただいた写真~



(車のライトを避けながらの撮影は工夫がいったという。)


(左下方の彗星に注目)


(泥岩が現れたイギリス海岸)




※ 賢治祭とイギリス海岸 ⇒ こちら

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