七十二侯中第七十二侯、「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」は1月30日から2月3日にあたります。
鶏の語源はおそらく庭+鳥だと思います。庭で飼われている鶏が春の兆しを感じて交尾し、鳥小屋に入って卵を産む、そんな時候の言葉です。
二十四節季でいう立春がそこまで近づいています。寒さは厳しいですが、日が長くなってきたのを感じます。職場から帰路につくとき、なかなか定時退勤とはいきませんが、外がまだ明るいうちに退勤できる日が増えてきています。これはちょっとうれしいです。
動植物は、人間が感じ取ることのできないような季節の移ろいを感じ取っているのでしょう。夜明けを告げることで古来より神聖視されてきた鶏は、来るべき春の訪れを告げるのにもふさわしいと言えるかもしれません。
「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」は七十二侯の最後にあたり、次は第一侯の「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」に戻るのですが、このブログは第四十三侯「草露白(くさのつゆしろし)」から始まっていますので、一周するのはまだまだ先です。