ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた(10)

2022-12-31 17:14:29 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。

 第十回目の今回は「お」から「や」までです。

 

 

 

 

『お』・・・オムライス

 

 

 オムライスを描きました。ケチャップの部分だけパスで描いています。書き添えたハングルは「オムライスにケチャップで〈DEBU〉と書かれたよ。(DEBU≒ふとっちょ)」という感じの意味です。

 

 

 

 

『く』・・・クローバー

 

 

 四つ葉のクローバーが幸運の象徴として知られていますが、三つ葉ばかりを描いて「四つ葉のクローバー探しに・・・」と書き添えました。花をアップで描くためによく観察しました。マメ科ですね。小さな「豆の花」がたくさん集まっています。うさぎ(韓国語でトッキ)が好んで食べるので「トッキプル(うさぎ草)」と呼ばれることもあるそうです。

 

 

 

 

『や』・・・やかん

 

 

 やかんの絵を描きました。ホーローっぽいやかんを描きましたが、もっと安物というか、一般的な金色のやかんがありますね。韓国でマッコリを注文すると、あのやかんで出してくれるお店が多いです。マッコリが入ったやかんと、おつまみが何品かついて出てきます。やかんに入ったマッコリを何人かでシェアしながらおつまみを楽しみます。マッコリがなくなって追加注文すると、おつまみがさらに何品かついて出てきます。一回目よりも豪華なおつまみになっていることが多いです。一回目よりも二回目、さらに三回目と、おつまみはどんどん豪華になっていくのです。書いていてマッコリが飲みたくなってきました。「しあわせはいつも やかんのなかみがきめる」とハングルで書き添えました。


はがき絵いろはうた(9)

2022-12-23 18:56:59 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。

 第六回目の今回は「ゐ」から「の」までです。

 

 

 

 

『ゐ』・・・ゐのしし

 

 

 ゐの字で始まるはがき絵なんてないと思い込んでいましたが、よくよく探すと2019年に書いた年賀状が出てきました。2019年はゐのしし年だったのですね。

 ゐのししの「しし」は「肉=しし」で、食用にするけものということです。食用のけもので「ウィ」と鳴くものがゐのししなのでしょう。

 十二支が我が国に伝わったときにわが国には豚がおらず、仕方なくイノシシを当てたという説があります。そういえば中国でも韓国でも十二支の十二番目は豚です。野生のイノシシを飼いならして家畜にする、いわゆる養豚の技術が発達するより先に十二支の考え方が伝わったということでしょうか。養豚の技術を大陸から伝えた人々は大和朝廷から職能集団「猪飼部(いかいべ)」として大切にされていたようです。

 

 

 

 

 

 

『の』・・・のどぐろ

 

 

 ノドグロはアカムツという魚の別名です。脂ののりがよく、おいしい魚です。水揚げ量が少ないのでお値段がお高いです。いわゆる高級魚の代表選手のように言われています。口を開けると喉が黒く見えることからノドグロと呼ばれますが、標準和名はアカムツです。

 

 

 

 

 日本海近海でとれるノドグロの産地を名乗る地域はたくさんあります。基本的には日本海ならどこでもとれるそうです。北陸新幹線の開業で石川県金沢市の市場では2倍以上の売り上げになったとのニュースを見た記憶もあります。

 

 

 

 

 上品な白身でありながら、焼くとおいしい脂がじゅうじゅうと滴るノドグロは「白身のトロ」といわれることもあるほどです。書き添えたように、決して腹黒い=よからぬたくらみを持っていることはないと思われます。

 

 

 

 

 富山県産、島根県浜田産、福井県産のノドグロを描きました。他にも長崎県産、山口県産、鳥取県産、石川県産、新潟県産などが出回っています。いただいたものが我が家の冷凍庫にもあったはずだと思ってみてみると志賀島と書いてありました。福岡県産ですね。


はがき絵いろはうた(8)

2022-12-17 03:47:27 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。

 第八回目の今回は「ら」から「う」までです。

 

 

 

 

『ら』・・・ラムネ

 

 

 ラムネの瓶を描きました。栓になっていたラムネ玉(ビー玉)を瓶の中に押し込むと飲めるようになっています。こんな仕掛けを誰が思いついたのでしょう。大変面白く思います。玉はこの絵にも描いたように、途中のくびれに引っかかって底の方まで落ちないようになっています。飲み終わるとここでとどまってカラカラ、チリチリと音が鳴ります。コップに注いで飲んだのではダメで、口をつけて飲まなければ本当のラムネの味はわからないでしょう。冷たく冷やして飲むラムネは夏の季語です。

 書き添えたハングルは「ウエストのくびれ」です。

 

 

 

 

『む』・・・ムササビ

 

 

 滑空するムササビを描いて「じゅでぃおんぐ」と書き添えました。往年の女性歌手の名前です。台湾出身で、母語である台湾語のほかに日本語、英語、中国語、広東語、スペイン語を話せるそうです。「魅せられて」という曲を歌った時の衣装が印象に残っています。そこからの発想でムササビの絵に「じゅでぃおんぐ」と書き添えるに至りました。歌手として活躍されましたのはもちろん、女優としても、また版画家としても活躍されました。すごい才能ですね。

 なお、ムササビは冬の季語でもあります。

 

 

 

 

『う』・・・ウツボ

 

 

 魚のウツボの頭部を描きました。鋭い歯があって噛まれると大変なことになります。が、歯は見えにくく、口を開いても歯はよく見えないことが多いです。

 ハングルをウツボの魚体に沿って書きました。「顔はこわいけど味はよい。表面だけを焼いた刺身がおいしい。」と書いたつもりです。

 表面だけを焼いた刺身とは回りくどい言い方をしたものですが、いわゆる「たたき」です。ウツボのたたきはおいしいものです。「海のギャング」と呼ばれることもあるウツボですが、きれいな白身の魚で、くせのない上品な味です。骨の付き方が違うといえばいいのか、他の魚とは違ったさばき方をしなければならないので、あまり流通していません。

 冬が旬とされていますが、季語ではないようです。


はがき絵いろはうた(7)

2022-12-11 03:20:30 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。

 第七回目の今回は「つ」から「な」までです

 

 

 

 

『つ』・・・ツバメ

 

 

 ツバメの巣とヒナ、子育てに大忙しの親鳥が餌を運んできた瞬間を描きました。ヒナたちは食欲旺盛で「メシー」「クレー」「ムシー」と口々に叫んでいます。親鳥は「ハイハイ♪」と、忙しい中にも楽しそうです。

 二十四節気の清明の頃に七十二侯中第十三侯「玄鳥至(つばめいたる)」があります。この頃に南方から日本にやって来たツバメは日本で繁殖、子育てをします。二十四節気の白露の頃に七十二侯中第四十五侯「玄鳥去(つばめさる)」があり、子育てを終えたツバメは暖かい南方へ帰っていきます。およそ半年日本に滞在していますが、「燕」は春の季語になっています。

 ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきたのですね。

 

 

 

 

『ね』・・・合歓(ねむ)の花

 

 

 「アトリエは二階窓から合歓の花」この句は全くのフィクションです。現在、私のアトリエは一階ですし、我が家に合歓の木はありません。想像力を働かせて「こうだったらいいな」という状況を句にしました。季語は「合歓の花」、季節は夏(晩夏)です。

 この絵を着彩するときに、花の部分のピンク色は百円ショップで買った化粧品を付属のスポンジのようなもので塗ってみました。他はいつものように顔彩です。初めて試みましたが、ぼかしがうまくできたので気に入りました。また使ってみたい技法です。

 

 

 

 

『な』・・・南天

 

 

 庭に植えられることが多い南天は、「難を転ず」という意に通じるので縁起物として喜ばれます。冬に赤い実をつけるので、正月の飾りにも用いられることがあります。2023年はうさぎ年。雪うさぎに赤い南天の実を目として使うのはいかがでしょう。風情がありますね。ということで、「南天の実」「実南天」は冬の季語、「南天の花」「花南天」は夏の季語になります。

 お座敷の中も寒くて実南天   岸本尚毅

 実南天曙楼は古びけり     川端茅舎


천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ) 歌詞

2022-12-04 09:53:21 | デザイン書芸

 

 천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ)という歌があります。

 コロナ禍でずいぶんご無沙汰になっておりますが、カラオケ仲間でもある大先輩、N先輩とカラオケに行ったときには必ず歌うことになっている歌です。仏教的な内容を含んでいるように感じられて、好んで歌っています。

 N先輩とカラオケに行くと二人で4時間は歌いっぱなしです。それもすべて韓国歌謡を歌っています。古い演歌(トロットと言います)やドラマの主題歌、結構新しい歌もレパートリーに入っています。

 韓国語の歌詞を参考にしながら、その内容に合うような文字を選んでデザインして書いてみる、という試みをしてみました。これが「やりやすい歌」と、そうではない歌があります。歌詞に漢字語が多く含まれているとやりやすいのだ、と思っていましたが、それだけでもなさそうです。この천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ)という歌はたいへん「やりやすい歌」でした。

 歌詞はこんな感じです。

 

 

천년바위

 

동녘 저 편에 먼 동이 트면 철새처럼 떠나리라
세상 어딘가 마음 줄 곳을 집시되어 찾으리라
생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요
부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

 

서산(西山)저 너머 해가 기울면 접으리라 날개를
내가 숨 쉬고 내가 있는 곳 기쁨으로 밝히리라
생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요
부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

 

이제는 아무것도 그리워 말자 생각을 하지 말자
세월(歳月)이 오가는 길목에 서서 천년바위 되리라・・・

(천년바위 되리라  천년바위 되리라・・・)

 

 

千年岩(チョンニョンバウィ)

 

東の地平にあけぼのがさしたら 渡り鳥のように去って行こう
この世のどこか 心休まるところをジプシーになって探そう
生とは何だろう 生きるとは何だろう
つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

西山を越えて日が暮れたら たたもう翼を
私が息をするところ 私がいるところを 喜びで明るくしよう
生とは何だろう 生きるとは何だろう
つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

今は何も懐かしがるまい 考えもするまい
歳月が来て行く道端に立って、千年岩になろう・・・
(千年岩になろう  千年岩になろう・・・)

 

 

 この歌詞の一行につき一文字をデザインしましたので、十作品を書くことができました。作品ははがきに書き、ある方に郵送すると、その方がご自身のブログにアップしてくださる、というシステムになっています。回りくどいようですが、一度郵便で「旅をさせる」ことにより、全国の郵便局の風景印をコレクションするという目的も達成できるので、このようにしています。バラバラにアップされた作品を、一つにまとめて並べて見たいという思いに至りまして、歌詞の順に十枚まとめてご覧いただきます。

 

 

동녘 저 편에 먼 동이 트면 철새처럼 떠나리라

東の地平にあけぼのがさしたら 渡り鳥のように去って行こう

 

 

 

세상 어딘가 마음 줄 곳을 집시되어 찾으리라

この世のどこか 心休まるところをジプシーになって探そう

 

 

 

생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요

生とは何だろう 生きるとは何だろう

 

 

 

부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

 

 

서산(西山)저 너머 해가 기울면 접으리라 날개를

西山を越えて日が暮れたら たたもう翼を

 

 

 

내가 숨 쉬고 내가 있는 곳 기쁨으로 밝히리라

私が息をするところ 私がいるところを 喜びで明るくしよう

 

 

 

생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요

生とは何だろう 生きるとは何だろう

 

 

 

부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

 

 

이제는 아무것도 그리워 말자 생각을 하지 말자

今は何も懐かしがるまい 考えもするまい

 

 

 

세월(歳月)이 오가는 길목에 서서 천년바위 되리라・・・

(천년바위 되리라  천년바위 되리라・・・)

歳月が来て行く道端に立って、千年岩になろう・・・

(千年岩になろう 千年岩になろう・・・)

 

 

 記事を書きながらも頭の中にはこの曲が流れています。頭の中で歌が歌える十枚セットの完成となりました。