ずーみんのはがき絵七十二候

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第29侯 菖蒲華

2022-06-26 22:48:04 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十九侯「菖蒲華(あやめはなさく)」は6月27日から7月1日にあたります。

 

 

 「菖蒲華(あやめはなさく)」という字をデザインして書いてみました。

 アヤメ科(アヤメ属)の花々を見分けるのは難しいです。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタなど、違いがわかりません。他にもイチハツ、シャガ、ジャーマンアイリスなど、本当によく似ています。

 ところで、端午の節句にお風呂にショウブの葉を浮かべて邪気を払う「しょうぶ湯」に使われるショウブはサトイモ科で、アヤメ科アヤメ属のハナショウブとは全く違う植物なんだそうです。


第28侯 乃東枯

2022-06-23 22:23:01 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十八侯「乃東枯(なつかれくさかるる)」は6月21日から6月26日にあたります。

 

 

 「乃東枯(なつかれくさかるる)」という字をデザインして書いてみました。

 「乃東」はウツボグサの古名だそうです。冬至に芽を出し夏至に枯れるために夏枯草(なつかれくさ・かこそう・かごそう)とも呼ばれたそうです。利尿や消炎の薬効がある漢方の生薬でもあるそうです。写真を見ましたが、きれいな花です。このウツボグサの花穂が変色して枯れたような色になる時候だということです。

 緑が深まり、夏の花々が咲こうという時期に枯れていく珍しい花ですが、ヒガンバナなども夏場は葉が枯れたようになっています。調べれば「夏に枯れている草」というのは他にもあるのかもしれませんね。

 二十四節気では「夏至」にあたり、一年で最も昼間の時間が長くなる時候です。いよいよ暑さも本番に向かいます。


蕎麦の花咲く頃

2022-06-18 09:38:36 | 日記

 我が家でソバの花が満開です。といってもプランターひとつ分なのですが。

 名前を忘れてしまいましたが、希少な在来種の玄ソバを入手して蒔いたと記憶しています。もう十年以上前のことです。それから毎年、プランターで花を咲かせています。採れる実もわずかですので、次の種まきに使うだけです。食べたことはありません。

 通りかかった人から「ソバの花ですね」と声をかけていただくことがあります。懐かしいとおっしゃる方が多いです。

 

 

 ハングルは「ソバの花咲く頃」と書いてあります。韓国の有名な小説のタイトルです。アニメ化もされていて、私はアニメの方を先に見ました。

 ソバの花にはいろいろなことを思い出させてくれる、そんな作用があるのかもしれません。


第27侯 梅子黄

2022-06-15 00:23:15 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十七侯「梅子黄(うめのみきなり)」は6月16日から6月20日にあたります。

 

 

 「梅子黄」という字をデザインして書いてみました。

 梅の実が黄色く色づく時候です。梅酒や梅干しを漬けるのは手間がかかる仕事ですが、できた時のことを考えながら、楽しんでする仕事です。「今日は梅仕事(うめしごと)の日」と決めて、梅の実の「へそ」取りから始めましょう。竹串を手に、よい香りの中でする「梅仕事」は、子どもでもお手伝いができるので楽しかったものです。

 砂糖だけに漬けて作る「梅シロップ」もいいですね。韓国に語学留学していたN先輩は、全羅南道 順天市(スンチョン市)に住んでいました。かの地は梅の花の名所でもあり、ということは梅の実もたくさん採れるわけで、「メシルチャンアチ」という、梅の実の砂糖漬けがたくさん売られていました。さっぱりした甘さで、ほんのり酸味もあり、梅の実の香りとともに、食欲をそそられる食べ物でした。暑くて少々食欲が落ちているときにも助けられました。土地の人たちは、液体である梅シロップも、砂糖漬けの梅の実であるメシルチャンアチも「メシル」と呼んでいたようです。「メシル」は漢字の「梅実」なのでしょう。と、書いていて懐かしく思い出され、食べたくなってきました。


第26侯 腐草為蛍

2022-06-04 02:30:50 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十六侯「腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる)」は6月11日から6月15日にあたります。

 

 

 「腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる)」という字をデザインして書いてみました。

 昔の人が、腐った草などが蒸れて蛍に化けると考えていたのは面白いですね。

 夏の黄昏時に幻想的な光を放つ螢は、束の間でも蒸し暑さを忘れさせてくれるように思います。割と自然豊かな土地で子どもの頃を過ごした私にとって、蛍もまた身近なものでありました。体が大きなゲンジボタルは光も強く、きれいな川にいました。ヘイケボタルは小さくて、田んぼなどにもたくさんいたため、よく捕まえたものです。

 いわゆる「蛍の名所」のように言われているところにいるのはたいていゲンジボタルです。誘われて見に出かけたことがあるのですが、私が連れて行ってもらったところでは、「車のハザードランプに反応して光り返してくれる」と言われていて、何台かの車がハザードランプを点滅させていました。私たちも試してみましたが、応答してくれているのかどうかよくわかりませんでした。

 私か住んでいたあたりには今でも蛍がいるのでしょうか。見に行ってみたいような気もします。