ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた(7)

2022-12-11 03:20:30 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。

 第七回目の今回は「つ」から「な」までです

 

 

 

 

『つ』・・・ツバメ

 

 

 ツバメの巣とヒナ、子育てに大忙しの親鳥が餌を運んできた瞬間を描きました。ヒナたちは食欲旺盛で「メシー」「クレー」「ムシー」と口々に叫んでいます。親鳥は「ハイハイ♪」と、忙しい中にも楽しそうです。

 二十四節気の清明の頃に七十二侯中第十三侯「玄鳥至(つばめいたる)」があります。この頃に南方から日本にやって来たツバメは日本で繁殖、子育てをします。二十四節気の白露の頃に七十二侯中第四十五侯「玄鳥去(つばめさる)」があり、子育てを終えたツバメは暖かい南方へ帰っていきます。およそ半年日本に滞在していますが、「燕」は春の季語になっています。

 ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきたのですね。

 

 

 

 

『ね』・・・合歓(ねむ)の花

 

 

 「アトリエは二階窓から合歓の花」この句は全くのフィクションです。現在、私のアトリエは一階ですし、我が家に合歓の木はありません。想像力を働かせて「こうだったらいいな」という状況を句にしました。季語は「合歓の花」、季節は夏(晩夏)です。

 この絵を着彩するときに、花の部分のピンク色は百円ショップで買った化粧品を付属のスポンジのようなもので塗ってみました。他はいつものように顔彩です。初めて試みましたが、ぼかしがうまくできたので気に入りました。また使ってみたい技法です。

 

 

 

 

『な』・・・南天

 

 

 庭に植えられることが多い南天は、「難を転ず」という意に通じるので縁起物として喜ばれます。冬に赤い実をつけるので、正月の飾りにも用いられることがあります。2023年はうさぎ年。雪うさぎに赤い南天の実を目として使うのはいかがでしょう。風情がありますね。ということで、「南天の実」「実南天」は冬の季語、「南天の花」「花南天」は夏の季語になります。

 お座敷の中も寒くて実南天   岸本尚毅

 実南天曙楼は古びけり     川端茅舎



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1 コメント

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Unknown (谷口幸璽)
2022-12-11 11:00:53
「巣に通う燕みて知れ 親の恩」。燕は可愛い雛を巣に残しているため、餌をやりたいばかりに行きつ戻りつ、じっとしていることがありません。弥陀は親なり、我等は子なり。極楽にじっとしてはいられずに飛び出してくだされ、今日まで娑婆と浄土を行きつ戻りつその訳は、娑婆の雛めに信心の餌を食べさせたいばかり。昔の説教本からですが、いつぞやの秋頃でしたか、ベランダに置いといた大きな西瓜の入っていたダンボール箱に、鳩が巣を作ってしまいました。親鳥が来ると、雛が巣から出てきて餌をねだります。親がいなくなると、あわてて巣へ戻っていく。その慌てようが面白いので見ていましたら、わざと親鳥は餌をやらずにベランダを歩き回ったり、手すりに舞い上がっては「ここまで来い」とばかり、巣立ちの練習をさせています。「子はここに 親は雲井に ひばり鳴け」。雲雀の子がピヨピヨ鳴き出すと、親鳥は空高く舞い上がって、下にいる子鳥に「さあ俺のように鳴けよ」と、雲井の親が鳴いて聞かせる。その声に呼び起こされて、下の子の小鳥も鳴くようになるという歌の心。「子はここに 親は雲井に雲雀なけ 雲雀なけ鳴け 雲雀なけ鳴け」。我等が往生の親鳥は、はるか浄土の雲井より今現来(こんげんらい)の説法も、他に用事があるではない。ただ南無阿弥陀仏を信ぜしめ、ただ南無阿弥陀仏と称えしめ、娑婆の巣立ちがさせたいと「来いよ来たれよ」の呼び通し。別に、お念仏に限った話ではありません、お題目でも何でも、どの宗派にも共通する、小鳥たちの譬え話でした。
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