今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。
三周目の第十二回目、今回は「あ」「さ」「き」です。
『あ』・・・アガパンサス
アガパンサスの花を描きました。和名を紫君子蘭というそうです。ヒガンバナ科です。季語にはなっていないようですが、初夏に咲きます。「全部咲いたら描くのが厄介」と書き添えました。まだほとんどがつぼみという状態を絵にしました。
『さ』・・・さくらんぼ
サクランボの絵を描いて「あなたと食べたい・・・」とハングルで書き添えました。「桜桃の実(おうとうのみ)」「桜桃」「さくらんぼ」は夏の季語です。主に山形県で育種が行われ、海外品種をもとに「佐藤錦」「紅秀峰」など、日本の代表的な品種が作られました。
今から三十年以上も前、当時の職場に桜の木があって、毎年小さいさくらんぼが実りました。売っているものとは大きさは全然違いましたが、味はおいしかったです。大きな木で、高い枝に実ったものは鳥が食べ放題に食べていました。低い枝に実ったものは誰も食べないので私だけが通るたびにつまんで食べていました。おいしい思い出です。
『き』・・・麒麟
ビールのラベルを見ながら想像上の動物である「麒麟」を描きました。書き添えてあるハングルは「私たちが好きな動物~動物園にはいないけど・・・」と書いてあります。ビールのラベルの麒麟をよく見ますと、カタカナで「キ」「リ」「ン」という文字が隠されているのだそうです。想像上の動物である「麒麟」は当然、季語にはなっていません。(ビールは夏の季語ですがw)
キリンビールの工場を見学に行ったことがあります。青春18きっぷを使って山陽本線の万富駅で降りると迎えのバスが待っていてくれました。思っていたより楽しく、ためになりました。韓国から来ている見学者がいたので韓国語で話しかけてみました。楽しい思い出です。