今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」「ゑ」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。
第十七回目の今回は「も」から「ん」です。
『も』・・・もぐら
土から顔を出しているモグラを描きました。片隅にはミミズも描いて「ご飯食べた?」とハングルで書き添えました。
韓国の挨拶は「안녕하세요?(アンニョンハセヨ?)」であるとハングル講座では学習します。これは「安寧にお過ごしですか?」という意味の挨拶で、どの時間帯でも使えます。こちらの「밥 먹었어?(パン モゴッソ?)」も親しい間で挨拶として使われるようです。「ご飯食べた?」というのが挨拶として定着しているのは素敵ですね。
『せ』・・・洗濯ばさみ
手に洗濯ばさみを持っているところを描きました。書き添えてあるハングルは「チャンダンピョをチャンゴに固定する道具です」と書いてあります。「洗濯物が風で飛ばないようにとめておく道具」ではないところが面白いでしょう。
チャンダンピョは「長短表」です。リズムのことをチャンダンと言い、チャンダンを記した表、つまり「リズム譜」をチャンゴ(長鼓?杖鼓?)という打楽器にとめておくのに使う道具ということです。
韓国でチャンゴを習いました。師匠は江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)の方で、ご自宅で教えてくださいました。その時にリズム譜を楽器にとめておくための道具として出されたのが洗濯ばさみでした。それがとても印象に残ったのでこの絵になりました。のちに日本でもチャンゴを教えていただく機会がありましたが、その時にも洗濯ばさみが活躍していました。私が知らなかっただけで、わりと一般的な使用法なのかもしれません。
『す』・・・すっぽん
ある方がハングル学習を中断しておられたのですが、学習を再開されたとうかがって、記念にこのはがき絵を送りました。すっぽんを描いてなぞなぞ「じゅうぶん成長しているのに『育て!』と言われるのは誰?」を書き添えてあります。「すっぽん」は韓国語で자라(チャラ)。「育つ」は韓国語で자라다(チャラダ)。「育て!」という命令形になると자라라!(チャララ!)となります。
커도 자라라고 하고 작아도 자라라고 하는 것은?(大きくても「育て」と言い、小さくても「育て」というのは?)というなぞなぞです。
『ん』・・・沖縄方言などには「ん」で始まる言葉がたくさんあるようですが、私のはがき絵の中には現在「ん」で始まるお題のものは見つかりませんでした。そのうち「んむくじあんだぎー」なんかの絵を描こうかな。
ご覧いただきありがとうございます。「はがき絵いろはうた」まずは一周目の完成といたします。