今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。
三周目の第八回目、今回は「む」「う」、そして「ゐ」をとばして「の」です。
「む」・・・村
藁ぶき屋根の家屋に青田風が渡る水田の風景を描きました。ハングルで「住宅街を抜けると 田んぼの上を草緑色の風が吹いていた」と書き添えました。俳句で「青田風」は夏の季語です。
「う」・・・うどん
米原駅の在来線ホームには「井筒屋」がやっている立ち食いうどん屋があって、大変おいしかったのでよく利用したものです。今はなくなってしまいました。基本の「かけうどん」の価格に上乗せしていくことで「きつねうどん」や「肉うどん」「天ぷらうどん」「月見うどん」など、様々なトッピングができます。100円追加するとうどんを2玉にすることもできます。うどん玉とそば玉を相盛りにしてもらうこともできました。復活してほしいなあ・・・
「うどん」は季語ではなさそうですが、「釜揚げうどん」は冬の季語であるなど、季節を表す食べ方もありますね。
「の」・・・ノゲシ
ノゲシをごくごく略筆で描いて俳句を書き添えました。「馳走せむ 春の野罌粟や おままごと」春の野罌粟と言わなくても、正式名が「ノゲシ」で、春の季語です。他に「アキノノゲシ」「オニノゲシ」などの近縁種があります。
ノゲシは「野罌粟」と書いても「野芥子」と書いてもよいそうですが、読んでもらえないと困りますので「ハルノノゲシ」と片仮名で表記しました。