ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた三周目(その10)

2024-01-27 20:52:57 | 日記

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。

 三周目の第十回目、今回は「ま」「け」「ふ」です。

 

 

 

 

「ま」・・・マユハケオモト

 葉が万年青(オモト)に似ています。花は刷毛のようにふさふさした感じです。「眉刷毛万年青」という素敵な名前がついています。風情のある花だと感じます。調べるとオモトはキジカクシ科、マユハケオモトはヒガンバナ科と書いてありました。我が家ではプランターに植えていて、11月ごろ花盛りを迎えます。ご近所にもお分けしているので、いっせいに咲いています。

 手持ちの歳時記を調べましたが載っていませんでした。季語にはなっていないのかと思います。

 

 

 

 

「け」・・・顕微鏡

 顕微鏡とプレパラートを描きました。ハングルで「대충 덤어가요.」と書きましたが、色々な意味にとれる言葉で、この絵を描いた時にどういった意味でこの言葉を書き添えたのかを忘れてしまいました。「대충」は「おおむね、だいたい、ざっと」という用の意味です。「덤어가요」は「덤어가다」の丁寧な言い方で、「덤어가다」はこれまたいろいろの意味を持つ単語で、「越えていく、騙される、誘惑にのる、渡される、人の手に渡る、倒れる、傾く、許す、時が経過する、次に移る、飲食物が喉を通る」などなど、たくさんの意味が辞書に載っています。いったいどんなつもりで書いたのか、現在全く思い出せません。思い出したらまた記事に書きますね。

 

 

 

 

「ふ」・・・プリン

 プリンを描きました。

 「風呂上がりに食べようと冷蔵庫に入れておいたプリンが 風呂から出ると無くなっていました。誰が食べたのでしょう。我が家は2人暮らしです。」

と書き添えておきました。


花六題(その3)

2024-01-08 10:54:22 | デザイン書芸

 一つの文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今回は「花」という字を並べてみます。『花六題』の3回目です。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 

 

 

 

『花13』 2023年4月

 「3月の風と 4月の雨が 5月の花を咲かせる」

 

 

 

 

 

『花14』 2023年5月

 「6月の花といえばアジサイですかね・・・」

 

 

 

 

 

『花15』 2023年7月

 「7月の花といえば やはりヒマワリですかね

 

 

 

 

『花16』 2023年7月

 「8月の暑さに負けず・・・」

 

 

 

 

 

『花17』 2022年8月

 「9月の花が咲く道を・・・」

 

 

 

 

 

『花18』 2023年11月

 「11月・・・花の少ないこの時期 公園に咲くアベリアに かっこいい蛾が 蜜を求めて来ていたよ」

 

 

 

 

 同じような文字にならないように気を付けて書いたことを思い出します。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書いています。例えば『花16』は筆の代わりに割りばしを使って書きました。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出ることが楽しいです。

 


はがき絵いろはうた三周目(その9)

2024-01-02 03:52:14 | 日記

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。

 三周目の第九回目、今回は「お」「く」「や」です。

 

 

 

 

「お」・・・オオイヌノフグリ

 オオイヌノフグリを一輪描いて「ほっ」と書き添えました。草野心平の詩「春の歌」からの発想です。

 ハングルは「韓国語でも日本語でも同じ意味の名前です」と書いてあります。これは事実で、韓国語でも犬の睾丸を表す言葉がこの草の名前になっています。

 在来種の「イヌノフグリ」の存在を脅かす外来種の「オオイヌノフグリ」ですが、かわいい花ですね。俳句では「いぬふぐり」と詠んでも「オオイヌノフグリ」を指すのが一般的です。もちろん春の季語です。

 

 

 

 

「く」・・・グロリオサ

 変わった姿の花ですが、よく見るとユリ科の特徴を備えています。葉の先端がくるっと巻いていて、それがあちこちに絡まって、活けるときなどに少し困ります。花束でもらって家で活け直そうとして、ばらすときに絡まっています。温室栽培で年じゅう出回っているようですが、俳句では夏の季語に分類されています。

 書き添えてあるハングルは、

 「咲くも無心 散るも無心 花はひたすら 今を生きる」

と書いてあります。

 

 

 

 

「や」・・・ヤモリ

 描いたのは「トッケイヤモリ」という種です。東南アジアにいる種で我が家の壁をちょろちょろしているやつよりかなり大型です。ヤモリは漢字で「家守」「屋守」と書くほか、「守宮」と書くこともあります。俳句では夏の季語です。重盛さと美さんが村上ショージさんから授けられたギャグ「しげもり やもり はちゅうるい ワオ!」というのを書き添えてありますが、わかる人は少ないかもしれません。