ずーみんのはがき絵七十二候

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第32侯 蓮始開

2022-07-14 03:49:27 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十二侯「蓮始開(はちすはじめてひらく)」は7月12日から7月17日にあたります。

 

 

 「蓮始開(はちすはじめてひらく)」という字をデザインして書いてみました。

 蓮の花が開き始める時候を表しています。蜂の巣のような形の果実ができることから蜂の巣=はちすというのが語源だそうです。夜が明ける頃に開く蓮の花。つぼみがゆっくりとほどけてゆく様は、じっと見ていると肉眼でも確認できるほどです。

 JR山陽本線の南岩国駅に停車中に、車窓に広がる蓮根畑を見たのがとても印象に残っています。早朝から大阪を出発し、青春18きっぷの旅をしている途中のことでした。目的地である福岡県行橋市はまだもう少し先です。が、着実に近づいてもいます。そんな折に目にした蓮の花はあくまでも清らかで、幻想的でした。蓮が泥中から生じて清浄な花を咲かせることからも尊ばれているということに頷かされる光景でした。


第31候 温風至

2022-07-07 06:46:46 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十一侯「温風至(あつかぜいたる)」は7月7日から7月11日にあたります。

 熱を帯びた風が吹く時候とされています。二十四節気では小暑にあたり、暑中見舞いの「暑中」に入りました。梅雨が明け、太陽の照りつけが一段と強くなり、いよいよ夏の暑さが本番を迎えます。

 

 

 温風至(あつかぜいたる)という字をデザインして書いてみました。最近の暑さは「温風」という字では表しきれず、「熱風」と書きたくなるほどです。

 また、今日7月7日は新暦の七夕でもあります。もともと中国から伝わった行事で、お隣の韓国にもありますが、短冊に願い事を書いて笹に飾るのは日本だけのように思います。


第30侯 半夏生

2022-07-01 22:55:30 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十侯「半夏生(はんげしょうず)」は7月2日から7月6日にあたります。

 夏至から数えて11日目の雑節を半夏と言います。この日までに田植を終えるとされていて、稲の苗の根がしっかり張ることを願ってタコを食べる風習があります。我が家は現在、農業をしていませんが、こういった行事食みたいな風習の中には残っているものもあって、今でも我が家ではこの時期にタコを食べることにしています。

 

 

 「半夏生(はんげしょうず)」という字をデザインして書いてみました。「半夏生」を検索してみると、カラスビシャクという植物が生える時候だと出てきます。稲の苗が根をしっかりと張るようにと願ってタコを食べるという風習は全国的ではないということも知りました。ちょっと意外で、そしてちょっと笑ってしまいました。