一冊の本を購入してみた。
まだまだ知らないことが多くて、
例えば「知らない」ことで生活に困るものでもない。
多分、
何も困らないと思う。
でも。
僕はそれが嫌なんです。
なんでだろう、
なんでかわかんない。
何も出来ないんだけど、
口に出して表現出来ないんだけど、
1つずつ僕の気持ちの中で、
向かって行けそうな気がした。
この一冊に出会えて良かった。
絵本作家さんの実話、
ボランテイア活動を綴った「上を向いて歩こう」
事の始まりは、
週刊少年マガジンに不定期で連載されている時に発見。
不定期なので、
たまたま「その号」で知ることが出来た。
本当に運が良かったと思う。
少年マガジンでは、
「はじめの一歩」を描いている森川ジョージさんが、
漫画化していた。
被災地でのボランティア活動について、
「上を向いて歩こう」の存在。
不定期での連載で、
全部で5回。
既に4回分まで終了していて、
僕はそのうちの「1話」と「4話」しか出会っていない。
来年の正月号辺りが、
いよいよ最終回の『5話目』が掲載されるみたい。
漫画での内容もそうだけど、
実際のモデルになった「絵本」が「上を向いて歩こう」なんです。
全編が絵本で描かれているので、
誰でも容易に読み易い。
先日購入してみたんです。
僕なんかが、
ボランティアなんて言えるほどのことは出来なくて、
思ったより現実とのギャップを感じ始めて、、、、、
そういったことをしている人達の間ですら、
「大したことしている」とか、
「大したことない」とか、
差別が生まれていること。
何か変だよ?
じゃあ何?
重機動かせるくらいの特別な資格がある人だけが、
ボランティアなの?
と僕は思う。
震災直後の凄い被災地で、
瓦礫を運んだ人達だけがボランティアなのかな?
そんな時に、
足を運んだ人は本当に凄いと思うよ。
心から尊敬出来る。
でもおおかた片付いて、
今はもう足を運んでいない人が、
今でも「ボランティア」しているような口ぶりとか。
なんなんだろうね。
まだまだ終わっていないのに。
批判することが、
自分の存在価値を上げられると思っているのかな。
大切なのことは、
まだまだ山積みされたまま残っている。
理由は敢えて作らなくても良いと思える。
行かなくちゃ。
とにかく行かなくちゃ。
実際に僕が、
「こんなことしていて何か意味があるんだろうか」
と不安になっていたまま参加していたのも事実。
「まだまだ」なんですよ。
結局自分も。
でも先月は、
集中出来たのかな?
余計なことが、
頭をよぎらなかったもん。
だけど被災地に行けば、
毎回身に染みる。
これだけ体がキツいと思うようなことしても、
振り返ってみると、
これだけしか進んでいないってこと。
ボクシングでどれたけ練習していたって、
全然ダメだな。
めっちゃ体が辛い。
現地では、
せいぜい4~5時間の作業でリミットとなってしまう。
それでも、
その時間ですら足腰がキツい!!!
休憩なんて、
そんなもん要らん!!!!!!!!
って強がり張っても・・・・・・・・終わればもう抜け殻。
自分の小ささに、
1人勝手に悔しくなることがある。
悔しくなって、
泣けてくることがある。
変だって思うでしょう?
大雨の中で作業している時も、
誰も気づかないだろうし、
誰も見ていないと思うから、
良い年した「おやじ」が泣きながらやっている。
泣かずにやっていられない。
何かが悔しい。
悔しいと思っている自分がまた悔しい。
この場所が、、、、、、、、
この町が、、、、、、
と思うとね。
そして、
また「行くんだ!!」って思うようになる。
人が悲しんでいたら、
僕も心から悲しいと思うような人になりたい。
そっと寄り添いたいと願う。
まだまだ理解されないだろうけど、
我が子にも、
そう言う気持ちを持てる人になって欲しい。
困った時に、
困っている人に手を差し伸べることが出来る人間にだ。
そんな人間になってもらえたら、
僕は幸せだ。
親のエゴかも知れない、
子供も連れて行きたい。
いつか大人になった時に、
この経験を忘れずにいて欲しい。
この思いを、
家族に伝えて欲しい。
そして、
優しい心を育てて欲しい。
今でも、
自己満足かも知れない。
行って何になる?
と思うこともあったりする。
でもそれは、
もっともっと本当の現状を理解して、
「本当の答え」を見つける時まで、
答えはお預けのままで良い。
もしくは、
僕の気持ちが折れる時まで辞めない。
本当はね・・・・・・・・・・・・・・、
「いつまで経っても辞めないと、決めている!!!」
って胸張って言えるようになりたい!!!
人前で言える人間になりたい。
実は少し弱気です。
自分が変われるようになりたい。
自分が変わりたい。
勇気を持てる心を持ちたい。
そう思っている!!!!
行きたいって口で言う人も多いけど・・・・・・・・・・・・・・・、
実際「行くよ」って応える人は少ない。
っつーかまだ「出会ってない」です。
寂しいと感じるのは、
自分の我がままなのか?
今でも2年前に初めて足を踏み入れた時の衝撃は、
一生僕の目に焼き付いたままだ。
そう。
まだまだ。
まだまだ「やる」ことが残っている。
他人はどうであれ、
誰がどんなことをしてくれるか?
じゃなくて。
自分が何が出来るのか?
ちっぽけでも自分が出来ることをって何だ?
そこだけを問い続けて生きたい。
他人はどうだって良いんだって、
思うくらいの気持ちを持たなきゃ。
いや。
僕は何も出来ていない。
まだまだだ。
もし。
僕の家族だったら、
とか。
大切な人だったら、
と思えば思うほど胸が苦しくなる。
それが現実だったこと。
それが現実に起こった人、
まだ終わっていないこと、
全部忘れちゃいけない。
数字の一つが尊い一人だってこと。
愛する一人だったこと。
ボクシングを綴るのも僕。
食べ歩きを綴るのも僕。
家族との出来事を綴るのも僕。
このブログで、
こんなことを書いているのも僕。
アホなことも馬鹿なことも全部ひっくるめて僕。
1つの「重み」ですら、
僕には背負えないけれど、
心を寄り添うことをしたいと思う。
そうだったんだ。
って思った。
おわり。