好きな国です。
あつし
遥か遠い想い出だったけれど。
僕が車椅子に乗っていた頃、
みんな通路を左右に避けてくれてて、
僕が通り過ぎる迄、
待っててくれんの。
松葉杖だった時なんて、
出入りする時?
ドアを開けてくれたり閉めてくれたり。
知らない人。
そん中でも特に、
見知らぬ女性は優しかったよ。
年配のお婆ちゃんなんかも、
眼が?
愛でいっぱいな眼差しだったんだ。
優しくされた事の想い出。
何十年も経っても忘れない。
あつし
夜です、
火曜日。
生きてました。