デートの夜。
ふざけ合ってた時間に、
不意に。
手を握っちゃった。
38年前の仕事帰り夜。
お金の無い時代で、
町全体も遅くまで開いてるお店も無い時代。
市内だけど、
離れた所にセブンイレブンくらいが?
唯一の夜の「灯り」だった時代。
不意に今思い出した。
翌日まで、
僕は手を洗わなかったんだ。
帰宅した後、
部屋で独り。
両親は自営業で近くにお店を営んでいた時代。
手の感触を何度も思い出していたり、
もう一つの手で、
「握ったほうの手」を?
触ってみたりしていた変態です。
其れ?
やったって彼女に触れられた訳じゃ無いのね(笑)
両手で彼女に触れたかった。
遠い想い出を未だに思い起こされる時、
あるんだ。
19歳の夜。