小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

二重盲検テストをしても、検者はわかってしまう

2020-05-04 07:40:44 | 医学・病気
二重盲検テストをしても検者はわかってしまう。

僕が、昔、研修した、下総精神医療センターの、年配の指導医である、織田辰郎先生(平成19年12月から、高洲公園心療医院の院長)、は、

「二重盲検テストをしても、検者はわかってしまう」

と言った。

のを、覚えている。

というのは、二重盲検テストをしても、医師は、気づいてしまうから、と言った。

そりゃー、プラセボ、では、被験者は何の変化も感じないが、ある効果のある薬を投与すると、薬には、作用、副作用、があるから、被験者は、「何か、いつもと違う感じ」、と感づいてしまうからである。

薬の成分が全く同じでも、先発薬、と、ジェネリック薬、とでは、かなりの頻度で、「何か違う感じがする」、と思う患者が、多いのである。

僕も、織田辰郎先生の、言った根拠にかなり、納得した。

ただし、これは、被験者が人間の場合で、動物実験では、二重盲検テスト、は、確かなエビデンスと言えるだろう。

もっとも、動物には、プラセボ効果は、作れないから、動物実験では、シングルブラインドテスト、となって、二重盲検テスト、は、出来ない。

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安倍の組閣および大臣交代の意味

2020-05-04 03:03:04 | 政治
安倍の組閣および大臣交代の意味。

まず、最初の組閣において、安倍に大臣に、任命してもらった自民党議員は、喜ぶ。

なぜなら、その議員は、たとえば、環境大臣なら、環境大臣、という肩書きが、一生、死ぬまで、つく。

テレビ、や、新聞、週刊誌、などに露出して、メディアで、顔を覚えられるから、国民の認知度が高まる。

次期、選挙でも、当選しやすい。

地盤、看板、カバン、の、中で、強力な、「看板」、が、つくのである。

自民党は、確か、以前は、「幹事長」、「財務大臣」、「外務大臣」、の経験者でなければ、総理大臣には、なれなかった。

小泉政権から、それは、変わったようだが。

大臣になって、失言して、大臣を辞任しても、「元環境大臣」、という肩書きが、一生、死ぬまでつく。

むしろ、失言して、すぐに、大臣を辞めてもらった方が、安倍には、都合がいいのである。

多くの自民党議員に、大臣のポストを与える、という、「恩」、を売れるからである。

安倍に大臣に選ばれた議員は、安倍に感謝し、安倍に頭が上がらなくなる。

安倍の、くれた、「恩」、に感謝して、安倍の、イエスマン、になる。

つまり、安倍は、大臣のポストを、多くの議員にやることで、多くの議員に、「恩」、を売っているのである。

こうして、安倍一強、が、形成されていくのである。

西村康稔、の、経済再生担当大臣、新型コロナ対策担当大臣、に任命されて、嬉しそうな偽善顔。

厚生労働大臣、に任命されて、嬉しそうな、加藤勝信の嬉しそうな、偽善顔。

そういうことの計算だけは、安倍は、熱心である。

安倍には、大臣の任命責任、という感覚が無い。

すべての省庁の担当大臣なんて、野党の質問通告に対する、その省庁の、官僚の書いた作文を、読んでりゃいいんだから、誰にでも出来る。

高校生でも出来る。

答弁マニュアルも、しっかりと、ちゃんとある。

つまり、大臣なんて、「お猿の電車の、サル」、みたいなものである。

自分の権力を維持するための、(国民不在の)、自民党内の、党内力学には、安倍は熱心である。

まともな政権の、まともな組閣なら、大臣が、コロコロ変わることは無い。

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