母校の奈良県立医科大学から同窓会報が来た。
整形外科の玉井進先生が、世界的な名誉の外科殿堂入り、とあった。私は先生を尊敬していた。性格温厚な先生である。
医局には、「患者は我が師なり」という素晴らしい銘があった。患者は、医者がやる気を出して取り組めば、研究の宝庫、なのである。
学長は小児科の吉岡章先生である。吉岡先生もいい先生である。卒業試験の時、追試で、5~6人受けたが、もちろん私も追試組だが、奈良医大の小児科は血液が専門なので、前日、血液に山をはって徹勉した。もちろん予想は当たって、追試は、「出血性疾患を書け」というものだった。私がWiskott-Aldrich症候群を、ウィスコット・アルドリッヒと言ったら、しっかりウィスコット・オルドリッチと先生は言い直した。いい先生でも医者はプライドが高いのだ。
脳外科でも、Myasthenia Gravis(重症筋無力症)を、ミアステニア・グラビスと言ったら、しっかりと、マイアステニア・グラビスと言い直された。本当は、どっちでもいいのだが、生徒と同じだと、教授のプライドが許さないのだ。
外務省の官僚の心理と同じである。外務省の官僚もプライドが高いから、中東のヨルダンのことを、ことさらジョルダンなどと内輪で言っているのである。普通の人の呼び方と同じだと、癪にさわるのである。
整形外科の玉井進先生が、世界的な名誉の外科殿堂入り、とあった。私は先生を尊敬していた。性格温厚な先生である。
医局には、「患者は我が師なり」という素晴らしい銘があった。患者は、医者がやる気を出して取り組めば、研究の宝庫、なのである。
学長は小児科の吉岡章先生である。吉岡先生もいい先生である。卒業試験の時、追試で、5~6人受けたが、もちろん私も追試組だが、奈良医大の小児科は血液が専門なので、前日、血液に山をはって徹勉した。もちろん予想は当たって、追試は、「出血性疾患を書け」というものだった。私がWiskott-Aldrich症候群を、ウィスコット・アルドリッヒと言ったら、しっかりウィスコット・オルドリッチと先生は言い直した。いい先生でも医者はプライドが高いのだ。
脳外科でも、Myasthenia Gravis(重症筋無力症)を、ミアステニア・グラビスと言ったら、しっかりと、マイアステニア・グラビスと言い直された。本当は、どっちでもいいのだが、生徒と同じだと、教授のプライドが許さないのだ。
外務省の官僚の心理と同じである。外務省の官僚もプライドが高いから、中東のヨルダンのことを、ことさらジョルダンなどと内輪で言っているのである。普通の人の呼び方と同じだと、癪にさわるのである。