昨年、森林館の職員の方とお話しする機会があり
都民の森の ヤワタソウが(も)、ほぼすべて鹿に食べられてしまったと知りました。
それでも
お世話になっている HgさんのHP や、愛読しているブログには
昨年も ヤワタソウの画像が掲載されていたので
どこかで生き延びている株があるに違いありません。
今年は どんな様子か この目で確かめようと、三頭山へ 出かけました。
歩き出すとすぐに、茎の途中を食いちぎられた 草本が 目に入りました。
以前から 目にしていた光景ではあるものの、さらにひどくなっているかな
階段やデッキ際の 鹿が入りにくそうな場所で
ギンバイソウの蕾がふくらみ、アカショウマが数本咲いているだけ
建物の近くでこの有様なのですから、がっかりです。
ギンバイソウの蕾/ヤマシャクヤクの実/カメバヒキオコシ/アカショウマ
沢沿いの道では、カメバヒキオコシの葉が茂り、コアジサイは開き始め
足元のお花は、ミヤマムグラ以外には 見あたりません。
お花のない 山歩きに、テンションは下がりっぱなしで
それでも 鳥(何かな)の声や シジミチョウの瑠璃色に 気を取り直して 歩いていると
あっ!! いた いた~
緑がかった クリーム色の お花は
派手さはないけれど、優しく上品な印象が好ましいです。
別の場所に もう一株
こちらはもう終盤、最後の一輪です。
一株は足元近く、もう一株は 岩場の隙間で 見られたもので
なんとか 難を逃れたといったところでしょうか。
まだ何株かあるかもしれないと、淡い期待を抱いて進んでみたものの
沢が下方になると、登山道わきは 食いちぎられた 哀れな草本だらけで
これ以上は 登って行っても無駄かも・・・ と
山頂はパスして、いつもは通らない散策路を歩いて もどることに。
散策路でも
スミレの葉などが 足元に びっしりと残っている場所がある一方で
まるで冬場のように 緑色が全く見えない場所も多くあります。
コアジサイ
バイカツツジ
ヤマアジサイ
森林館の近くまで戻ってくると
保護柵のなかで、ヤワタソウが 二株 開花していました。
以前のようになるには 長い時間が必要かもしれないけれど
これから この中で 増えていってくれるでしょう。
ヤワタソウはともかくとして
森が これ以上のダメージをうけないうちに
有効な 食害対策が見つかるといいけれど・・・
お天気は よかったものの
沈んだ気持ちでの 帰宅となりました。
> お花のない 山歩きに、テンションは下がりっぱなし
アハッ。右に同じでございまする~
虚弱体質なヤワタソウに、ビックリ!
今年の天候に左右されちゃったのかしら?
普通は、もっと大きな葉っぱを持ちますよね?
しっかし、保護柵が出来たとは~!!
それだけ深刻なんですね…
都民の森は、ほんとにひどいことになってました。
ヤワタソウは、れれちゃんご指摘のとおり、ひ弱でした。
特に根生葉がね。もっとワイルドだったと記憶していますが・・・。
柵の中の株は、一列に並んでいましたので
どこかで育てたものを植栽したのではないかと思います。
これからたくましく育ってくれることを期待しましょう。
三ツ峠や湯ノ沢峠に比べ 小規模な簡易保護柵で、森全体は無防備なままですが
こちらもこれからに期待するしかないですね。