ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『さすらい刑事旅情編』1―#05

2023-11-26 18:00:02 | 刑事ドラマ'80年代

というワケで『さすらい刑事旅情編』です。いまだ当ブログの人気記事トップ10に毎日、少なくとも2本、多いときは5本とか入ってたりします。

その人気の理由は不明のままですが、需要があるなら応えたいし、記事数を増やせばトップ10の全てが『さすらい刑事〜』で埋まっちゃう!なんて珍事も起こり得なくは無い(起こったら面白い!)ので、東映チャンネルさんが放映してくれてる間は(セクシーグラビアを発表されてる女優さんのゲスト回だけ)チェックし、ちょこちょこレビューしていこうと思ってます。 (『太陽にほえろ!』みたいに特別な思い入れが無いぶん、逆にやり易いんですよね)




☆第5話『寝台急行“銀河”に消えた女子大生』(1988.11.16.OA/脚本=篠崎 好/監督=中津川 勲)

またまた女子大生ですw と言ってもシーズン1の第5話なので、これが幾多ある女子大生シリーズの記念すべき1作目だろうと思います。

女子大生と来れば若手女優やグラビアアイドルたちの出番。すなわち本ブログで取り上げる確率が高くなるのは自然の摂理で、もし毎回のように女子大生が出てくる番組っていうイメージが皆さんに定着してるなら、私のせいですw (まぁそれにしてもホントよく出てくる)



で、たまたま近い席に着いたレギュラーの刑事が彼女たちと意気投合する、伝統的ワンパターンの出発点もたぶんコレ。

今回は独りで大阪に出張してた神田刑事(渡辺裕之)が、帰りに乗り込んだ東京行き寝台急行「銀河」車内で旅行帰りの女子大生トリオ(可愛かずみ、松永琴、岩本千春)と出逢い、即座に仲良くなっちゃう。これほど荒唐無稽な話はありませんw



ふつう、寝台車で、マフラーぶら下げた色黒マッチョの中年男が缶チューハイ片手に近づいて来たら、即座に車掌さん呼ぶかスタンガン構えますよねw

とはいえ、そこは作劇上の都合だから仕方ありません。舞台を整える段取りってヤツです。言うまでもなく、東京に着くまでの道中で女子大生の1人が何者かに毒殺されるワケです。



寝台車は満席で、被害者が発見された寝台にも客がいた筈なのに行方不明。そいつはいったい何者で、どこへ消えたのか? 皆が寝静まった寝台車で彼女にどうやって毒を飲ませたのか?

今回は西村京太郎風トラベルミステリーってことで、折り目正しい高杉警部(宇津井 健)率いる鉄道警察隊“東京丸の内分駐所”のメンバーたちがトリック殺人の謎解きに挑みます。



しかし、ゲストの可愛かずみさんも可愛いけど、花井刑事役の若村麻由美さんもまた初々しくて可愛い!

マフラーぶら下げたマッチョ刑事と出逢ったとき、可愛さんはこんな仕草で彼のハートを射抜いたワケですが……



花井刑事も負けじとこのポーズ!



『科捜研の女』シリーズ等でお見かけする最近の若村さんとはかけ離れたイメージで、これぞ人に歴史あり!

それはともかく、当然メインゲストの可愛さんに容疑が絞られていき、主役の刑事が苦しむのもまたお約束。



殺された女子大生の預金口座には、毎月「赤ずきん」という名義で一定額が振り込まれていた。その赤ずきんが、どうやら可愛さんの架空名義であることが判明します。

「赤ずきんちゃんは、狼に襲われました。私も……狼に襲われたんです」



レイプ絡みのストーリーもお馴染みのネタ。半年前、見ず知らずの若い男にレイプされた可愛さんは、それをネタにユスられていた。



そんな野蛮なことする若い男と言えば、’88年当時だと小沢仁志か小沢和義しかいません。今回は弟のほうでした。



「オレは頼まれてヤッただけだよ。女ってのはホント怖えよな♪」

「貴様あーっ!!」



こんな小沢和義は’70年代ならタコ殴りの刑に決まってるけど、ホント情けない時代になっちゃいました。逆に神田刑事が同僚のリーゼント野郎(三浦洋一)に殴られちゃう始末です。



小沢和義に可愛さんをレイプするよう依頼し、彼女から金をユスってたのは、毒殺されたあの女子大生。ロックオンしてた金持ちの商社マンが可愛さんと結婚することになり、モーレツに嫉妬したのが動機でした。

病弱な母親を早く安心させたい可愛さんは、その結婚をどうしても手放せなくてユスリに応じて来たワケです。

確かに女ってのは恐ろしい。レイプの差金とかユスリとか殺人とか、それより何より、お互いそんな関係なのを承知の上で、一緒に満面の笑顔で旅行してた神経があまりに怖すぎる!😱



まあ、これで真犯人が可愛さんなのは決まったようなもんだけど、証拠がない。

そこで都合よく現れたのが、あの寝台車にたまたま乗り合わせて犯行を目撃し、今になって可愛さんに口止め料を要求してきたフリーター。

そんな卑劣なことを思いつくフリーター役が似合うのは、’88年当時だとこの男しかいません。



出た、ひかる一平! 可愛さんがポルノ映画でデビューしながらアイドルとして大活躍されてるのに対し、自分は『金八先生』の生徒役でチヤホヤされたのに今は何だかパッとしない、その対照的な境遇が許せなかったんでしょう。

もちろん、そんな一平が女子大生の用意できる金額に納得するワケがありません。


なまじ可愛くてお乳が大きかったりすると、同性には嫉妬されるし異性にはこうしてカモられちゃう。こういうのを見ると「フツーが一番」って思います。



しかし刑事が悪党を殴ることすら許されなくなった時代。一平がそのまま可愛さんを犯せるワケもなく、あっさりリーゼントに逮捕されてジ・エンド。

一平を殺すつもりで忍ばせてた果物ナイフで、可愛さんは自殺しようとしますが……



「親より先に死ぬのは最大の親不孝だぞ! お母さんがどれだけ悲しむんだ!?」



「やり直せばいいんだよ。とりあえず今夜は、俺とファイト一発だ!」



「……えっ?」

最後に少しだけ私なりの創作を加えたけど、容姿に恵まれたからって良いことばかりじゃないっていう、これは人生訓話ですよね。作者にそんなつもりは無かったかも知れないけど、私はそう解釈しました。

ロマンポルノから一般作品に進出し、成功された女優さんは美保純さんを筆頭に少なからずおられるけど、前述のとおり“アイドル”としてメジャーになった可愛かずみさんは稀有な存在かと思います。

あのスレンダーボディにぼよよん過ぎるおっぱいが天然なのかどうか知る由もないけど、こんなに可愛い子が!?っていう当時の衝撃は忘れられません。

刑事ドラマは他に『誇りの報酬』『ジャングル』『さすらい刑事旅情編 II』『ララバイ刑事』『はぐれ刑事純情派VII』『風の刑事・東京発!』『はみだし刑事情熱系』等にゲスト出演されてます。


 

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『鉄道公安官』#01

2023-11-24 22:22:05 | 刑事ドラマ'70年代

ちょっと前に東映チャンネルさんが「鉄道特集」の一環として、『爆走!ドーベルマン刑事』の前番組である『鉄道公安官』を第1話のみ放映してくれました。

同じテレビ朝日&東映の制作による『さすらい刑事旅情編』の前身と言える作品だけど、その原型はもっと古く、1962年6月から’63年3月まで放映された『JNR公安36号』、それに続いて’62年から’67年まで全198話が放映された『鉄道公安36号』がたぶん始祖。

で、’72年にスタートした『太陽にほえろ!』の大ヒットにより巻き起こった空前の刑事物ブームを受け、’77年に制作された新たな鉄道公安官ドラマが西郷輝彦主演による『新幹線公安官』。

その第2シリーズが’78年9月に終了し、装いを新たに翌’79年4月から月曜夜8時枠でスタートしたのがこの『鉄道公安官』で、’80年3月まで全42話が放映されました。

東京鉄道公安室内の捜査部署「ゼロ課」に所属する主人公=ワカメ好き好き主任こと榊大介に扮したのは、後番組『爆走!ドーベルマン刑事』の主人公(黒沢年男)と同じく“アフロヘア”がトレードマークの、石立鉄男。



そしてゼロ課の紅一点=八木和子を演じたのは『兄弟刑事』の五十嵐めぐみ。なんとこのお方もアフロヘア!



杉サマの『大捜査線』でも本阿弥周子さんが途中からアフロになったし、そういや笑福亭鶴瓶さんが関西でブレイクされたのもこの時期だから、当時ちょっとしたアフロブームだったんでしょう。

続いて若手イケメン枠の星野刑事には『華麗なる刑事』『刑事犬カール』『西部警察』の加納竜。



ベテラン公安官の本間には『ザ・ガードマン』『大都会/闘いの日々』『刑事物語’85』『あぶない刑事』の中条静夫。



ゼロ課を統率する東京鉄道公安室の室長=瀬川浩三には『東京コンバット』『87分署シリーズ/裸の街』の三橋達也。



そして新米公安官の古賀に赤木良次が扮するほか、第22話からイケメン公安官2号として星正人がレギュラー入り。また、第7話からジャーナリスト役で夏目雅子もセミレギュラーとして参入します。




☆第1話『寝台特急(ブルートレイン)の少年』(1979.4.9.OA/脚本=小野竜之助/監督=小西通雄)

なにせ『さすらい刑事旅情編』の前身ですから基本は人情ドラマ。悪党をタコ殴りしたり750ccバイクで撥ね飛ばしたりする描写は見られません。まことに遺憾です。

初回のストーリーは、アホな船乗り(上條恒彦)が投資に失敗して多額の借金を背負い、悪党どもに利用されて麻薬の運び屋をやらされそうになる。

彼は拒むんだけど、ブルートレイン「さくら号」に乗って博多まで会いに来た幼い息子が、その道中で悪党どもに拉致され、人質にされちゃう。

息子を取り戻すため麻薬密輸に加担せざるを得なくなったアホ船長を、さくら号でたまたま彼の息子と知り合ったアフロ主任たちが救うワケです。



これって、悪党どもに拉致されるのを少年から赤ちゃんに、アホな父親を船乗りからバイク乗りに、運ぶのを麻薬から大物犯罪者に置き換えたら、まんま前回レビューした『爆走!ドーベルマン刑事』#01と同じ話になっちゃいます。

これは意図的に似せたワケじゃなく、たぶん偶然でしょう。創ってる人たちは1本1本の内容までいちいち憶えてないし、全ての刑事物からこれと似たストーリーを挙げていけば100や200じゃ済まないはず。

そもそも、物語のパターンなんか基本は5通りぐらいしか無いって云われてますもんね。だからこのブログでも「筋はどうでもいい」っていつも書くワケです。問題はそれをどう見せるかだって。

ほぼ同じストーリーで、どっちも主役がアフロなのに、『鉄道公安官』と『爆走!ドーベルマン刑事』じゃ味わいが全然違う。そこが私にとってはすこぶる面白い!



後の『さすらい刑事旅情編』では捜査官たちが拳銃を持たないけど、この当時(の刑事ドラマ)は皆が持ってて当たり前の時代。ただし刑事側の発砲は無く、立ち回りもアッサリしたもんでドーベルマン刑事とは実に対照的。



だからこれ、主役が石立鉄男さんでなければレビューする気になれなかったかも知れません。見どころはワカメ好き好き石立さんに尽きます!

『はぐれ刑事純情派』の藤田まことさんと同じで、ストーリーは人情系でも石立さんが演じると湿っぽくならない。ハードボイルドなんですよね!

その真骨頂が、今回のラストシーン。少年は無事に救出されたものの、麻薬密輸に関わった父親は逮捕され、母親は病気で既に他界しており、刑務所から父が帰って来るまで彼は独りで頑張らなきゃいけない。

で、泣きながら海を見つめる少年の傍らに腰掛け、アフロ主任が黙って懐から取り出したのが、これ。



絶対、石立さんのアドリブですよねw キャメラの後ろで必死に笑いをこらえる撮影隊の姿が目に浮かびますw これは『トミーとマツ』じゃない、シリアスタッチのドラマなのに!(大人になるんだぞ、っていう意味なら筋が通ってるけど)



そこが石立鉄男さんの魅力だと思います。かなり破天荒だったらしい御当人のキャラがどんな作品においても反映されてる。唯一無二! ワカメ好き好き!

加えて、紅一点=八木公安官役の五十嵐めぐみさん!



’76年放映のTBSポーラテレビ小説『さかなちゃん』のヒロイン役で知られる女優さんだけど、それ以前に『特別機動捜査隊』や『非情のライセンス』に複数回ゲスト出演されてたり、’77年〜’78年放映の『兄弟刑事』では主役兄弟(篠田三郎&岡本富士太)の妹役でレギュラー出演されるなど刑事ドラマにも縁のあるお方で、アフロヘアはどうかと思うけど好みのタイプです。


 

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『爆走!ドーベルマン刑事』#01

2023-11-19 19:50:03 | 刑事ドラマ'80年代

1980年は、テレビ史上で最も刑事ドラマが熱かった年かも知れません。良く言えば百花繚乱、悪く言えば粗製乱造。

’72年から続く『太陽にほえろ!』を筆頭に『Gメン'75』『特捜最前線』『西部警察』『噂の刑事トミーとマツ』『大空港』『鉄道公安官』『走れ!熱血刑事』『大激闘/マッドポリス'80』『87分署シリーズ/裸の町』『非情のライセンス』『あいつと俺』『警視―K』と、その9割近くがアクション系の作品という激戦ぶり。

そんな時代を勝ち抜くため創り手たちが重視したのは、旬のスターをキャスティングするのは勿論、いかに他作品とは違った個性を打ち出すか?っていう命題だったに違いありません。

そこでテレビ朝日&東映コンビが4月にスタートさせたのが、全22話の痛快アクションドラマ『爆走!ドーベルマン刑事(デカ)』。

放映枠は月曜夜8時台、ライバル局のTBSが『水戸黄門』や『江戸を斬る』といった時代劇シリーズで安定した視聴率を稼ぐ、これまた激戦区。

その枠で勝負するなら、時代劇をあまり観ない若年層にターゲットを絞ろうって事で白羽の矢が立ったのが、ちょっと前に週刊「少年ジャンプ」で人気を博した原作=武論尊、描画=平松伸二による劇画『ドーベルマン刑事』なのでした。




☆第1話『黒バイ部隊出動す!』(1980.4.7.OA/脚本=四十物光男&田波靖男/監督=小西通雄)

ところがどうでしょう、実際に放送されたのは黒沢年男率いるライダー軍団が3頭のドーベルマン……ではなくシェパード犬と一緒にアスファルトジャングルを駆け廻るという、主人公の名前以外に原作との共通点が1つも見当たらない、まさに珍品中の珍品と呼べる番組。

’77年に公開された深作欣二監督&千葉真一主演による劇場版『ドーベルマン刑事』はストーリーこそ原作無視だったけど、劇画に負けないバイオレンス描写で一応の面目は保ってました。

けど、こちらは夜8時台の若年層向けテレビ番組ですから、設定から何から全て再構築する以外にすべが無かったんでしょう。

そうして生まれたテレビ版のオリジナル設定、警視庁・晴海分署「黒バイ部隊」の隊長を務める主人公=加納錠治に扮したのが、『兄弟刑事』『大空港』の黒沢年男(現・黒沢年雄)。



黒バイ部隊随一のイケメンで元・白バイ隊員の矢部雄二に、『おやこ刑事』の名高達郎(現・名高達男)。



本作の直後、名高さんは『ザ・ハングマン』シリーズでも黒沢さんと共演することになります。

続いて第2のイケメン枠を担う若手隊員=酒井一郎に、『刑事くん(第5部)』『鉄道公安官』『大都会 PART III』の星正人。



二枚目半キャラの若手隊員=加山晴彦に、アイドルグループ「ずうとるび」で人気を博した新井康弘。



黒バイ部隊の紅一点で警察犬たちの世話係も務める白鳥冴子に、『熱中時代 刑事編』の神保美喜。



空手アクション担当の平田京介に、『仮面ライダー』『ロボット刑事』の矢吹二朗(別名義は千葉治郎で、JAC総師=千葉真一さんの実弟)。



黒バイ部隊の創設者である晴海分署の署長=西谷正道に、『東京バイパス指令』『Gメン’75』の夏木陽介。



庶務・経理担当で黒バイ部隊のお目付け役=森 鉄之助に、元 ザ・ドリフターズの荒井 注。



そして黒バイ部隊に協力する本庁・特命刑事課の美しき女豹=五十嵐 薫に、『燃える捜査網』『大非常線』『夜明けの刑事』『明日の刑事』『噂の刑事トミーとマツ』の、志穂美悦子。



さらに警察犬のアレックス、シーザー、バロンが黒バイ部隊にこき使われ……いや、率先して常に全力疾走の大活躍!



この番組の刑事たちは犬をバイクで追い回すだけでラクそうだけど、『太陽にほえろ!』のテキサス(勝野 洋)やボン(宮内 淳)は一緒に走ってましたよね、シェパードと。今思えばクレイジーとしか言いようありませんw

そもそも犬をこんなに走らせるだけで現在なら動物虐待とか言われちゃいそうです。

兎にも角にもこの疾走感&スピード感こそが『爆走!ドーベルマン刑事』最大の売りであり、魅力でもあります。走るのは犬とバイクであって人間はサボってるけど、スタントマンたちはきっと命懸け。



↑なにせこういうバイクアクションが毎回登場しますから、スタントマン冥利に尽きるってもんでしょう。バイク好きの視聴者にとっても“美味しい”ドラマだったかも?

初回のストーリーは、未婚のヤングママが何者かに赤ちゃんを拉致されるシーンで幕を開けます。そのママに扮したゲストは前年から『鉄道公安官』『Gメン’75』『太陽にほえろ!』『特捜最前線』『噂の刑事トミーとマツ』等と刑事ドラマに出まくってる、谷川みゆきさん。



そして、みゆきさんと毎晩チョメチョメして子供を産ませながら、ビビって父親になることから逃げてるアホ青年を演じたゲストが、当時いよいよ主演級スターに羽ばたく寸前だったJACの若きエース、真田広之さん。



黒バイ部隊が赤ちゃんの行方を探してるワケだけど、そのアホ青年がなぜか捜査に協力してくれない。

そこで国際的な「逃がし屋」組織を捜査してた本庁の五十嵐刑事が合流してきます。



ということは、赤ちゃん誘拐事件に逃がし屋組織が絡んでる。そして赤ちゃんの父親であるアホ青年は、映像業界でスタントマンを務めるほどの凄腕ライダー。

そう、組織は刑務所に護送される予定の大物犯罪者(今井健二)を海外へ逃がすため、赤ちゃんを人質に取ってアホ青年に協力させようとしてる。



アホなもんで組織の言いなりに動く青年のバイクを黒バイ部隊が追跡し、放置された赤ちゃんの行方を警察犬たちと白鳥刑事が捜索します。早く見つけないと赤ちゃんが死んじまう!



バカ正直に大物犯罪者を港まで運んだアホ青年は、当然ながら口封じに殺されそうになります。



が、悪いことは出来ません。あまりに卑劣なやり方で海外逃亡を謀った犯罪者たちは、まず黒ずくめのアフロ男に鬼の形相で追い駆けられ……



ナナハンの黒バイにも追い回されて撥ね飛ばされ……



あまりに動きが速すぎて静止画だと何をやってるのか判んない、悦ちゃんの女必殺拳を300発ほど浴びて……



サニー千葉の弟には絞首され……



後のハングマンには腕をへし折られ……



最後はやっぱり黒ずくめアフロにタコ殴りされた挙げ句に踏みつけられ……



鬼の形相で恫喝されて、赤ちゃんの居所を吐いちゃうのでした。

これが真の意味での“刑事ドラマ”です。謎解きだの人情だの言ってる間に弱者の幸せが奪われちゃう。目には目を! 暴力で人を傷つけた輩には百万倍の暴力を!

あの頃、西部署の団長(渡 哲也)も、マッドポリスのキャップ(渡瀬恒彦)も、殺人課のミスター(菅原文太)も、四機捜の“加納”主任(杉 良太郎)も、そして走る熱血お祭りサンバ男(松平 健)でさえも、卑劣な悪党には容赦ない体罰を徹底的に与えてました。そりゃもうしつこいほどに!

現実にはそんなこと、誰にも出来やしません。だからせめてフィクションの世界で憂さを晴らしてもらう。それが刑事物だったりチャンバラ物の役目だった筈なんです。



閑話休題。意外と少ないかも知れない、志穂美悦子&真田広之のツーショット。



そして意外と背がちっちゃい真田さん。それでも長年ハリウッドで活躍されてるんだから、やっぱり凄い。こんなアホな役はもう二度と演らない事でしょうw



黒バイ部隊&警察犬たちの活躍により、赤ちゃんは無事に救出され……



目が覚めた青年はアホを卒業し、ようやく父親になる覚悟を決めるのでした。



いや〜凄い。まさに理屈抜き! どういう経緯で黒バイ部隊が生まれ、なんで警察犬が常駐してるのか、説明はいっさい無し! そして何より、原作の要素が1ミリたりとも残ってない!

そんな事どーでもいい、とにかく痛快でスピーディなアクションを見せる為の番組なんだよ!っていう潔さ。

だから、ここであらためて語るべきことも見当たりません。面白い!の一言です。こんな事やってる番組、ほかにありませんから。

10年以上前にCATVで観た時は「やたら芝居が熱いなあ」「テンション高いなあ」ぐらいしか思わなかったのに、ひたすら謎解きしかしない無個性な刑事ドラマ群(の団子レース)を何年も何年も何年も見せられてきた現在は、とっても眩しく感じられます。

比較論を始めると愚痴にしかならんのでやめときますが、つくづく「ええ時代やったなあ」って結論にならざるを得ません。

セクシーショットは白鳥刑事役の神保美喜さんです。


 

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『風愛ことり/ことりのトリコ』

2023-11-18 16:16:06 | 写真集&イメージビデオ

大阪府出身で「COLOR'z」というアイドルグループに所属されてる、ホワイト担当=風愛ことり (かざめ ことり) さんの2作目となるイメージビデオです。

1作目のリリースが2021年だから本作まで2年が経過しており、その間にセクシー路線へのシフトを決意されたのかな?と勝手に推測しております。



浜辺美波さんをグラマーにしたようなルックスゆえ、どうせいつも通りボインぼよよ〜ん!な画像を並べるつもりだろう、もう見飽きたぞこのハリソン野郎!とか思ってる常連読者の輩な皆さん、刮目してこれを見よ!



おしりぽよよ~ん! ぽよん ぽよん ぽよん ぽよん ぽんよよ~ん!



ちょっと日本人離れしたボリュームのお尻がことりさんのウェポンで、当然そこを強調した演出になってます。いや楽しいね!



そして毎度おなじみ、メイドさんスタイルのおしゃぶりコーナー。



どうやらブログ事務局の審査基準で唯一明確なのが、モデルさんが成人であろうと女子学生の制服は何が何でもNGなこと(前々回の波崎天結さんもやっぱり消されました)らしいけど、メイド姿はこれまでのところOKみたいです。どういう理屈なんですかね?



本作は灼熱の2023年夏に宮古島で撮影されており、ことりさんの天然汗が凄いことになってます。



今後、夏は沖縄でなくてもエアコンを停めれば1分も待たずに汗まみれの女体が撮れることでしょう。ディザスタームービーよりこっちの方がリアルに怖いかも?



ラストを飾るのは、おしゃぶり“飴ちゃん2個”バージョン。これもよくある演出なんだけど、私にはいまいち意図が解んない。あえて率直に尋ねるけど、キンタマのことか?



もし本当にゴールデンボールの暗喩なら、飴ちゃんを上下逆さまに持って頂きたいところ。猛省を促します。



前回の青山泰菜さん(これも消された)と比較しちゃうとエロさがまだまだ足りないけど、それを補って余りあるお尻の迫力で勝負に出た風愛ことりさん、今後が楽しみであります。おしりぽよよ〜ん!


 

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「転職から5ヶ月で迎えた危機」

2023-11-12 08:40:48 | 日記

バイオリズムってヤツでしょうか、どうしょうもなく気分が落ち込むことはずっと以前から定期的にあり、今回もそれだろうとタカをくくってたのですが……

前職の宅配業だと、基本的には1人でやれる仕事だから、どんなに落ち込んだ顔をしてても周りに迷惑がかからなかった。

けど、チームで動いて沢山の人と接する介護職だとそうはいきません。しんどい顔はすべきじゃないし、出来れば笑顔を絶やさないでいるべき仕事。つまり無理してでも明るく振る舞わないと周りに迷惑がかかってしまう。

それがまたストレスとなって、今回は約1ヶ月間ずっと落ち込んだままで相当ヤバかった!



1ヶ月前のある朝、若い頃にしょっちゅう見てた悪夢(なにやら怖い連中に追い回されたり、見知らぬ遠い場所をさまよったり等)をかなり久々に見て、物凄く目覚めが悪かったんだけど、それが不調のキッカケと言えばキッカケ。

特に大きな出来事があったワケじゃなく、小さなストレスが知らず知らずのうちに蓄積され、ボディーブローのように効いて夢という形で表れたんでしょう。

母はここしばらく落ち着いてますから、ストレスの原因は間違いなく職場にある。心療内科の先生に「慣れれば色々と見えて来るよ」って脅された通りになりました。



それにしても、自分にとって職場の何が一番ストレスになってるのか? 始めた頃は施設を一步出れば切替えが出来たのに、最近は家まで持ち帰ってウジウジと悩んでしまう。

俯瞰して自分を見つめ直し、ふと気づきました。最近の私は、同僚の顔色ばかり見てしまってると。

なまじ仕事を覚えてきただけに「承認欲求」が強くなってるし、なまじ同僚たちと馴染んできただけに「失望」されるのを異常に恐れてる。

前職でもそういうプレッシャーが無かったワケじゃないけど、チームで動く今の職場とは比較になりません。だから、自分はもう克服して強くなれたと錯覚してたんですよね。

現実はその逆でした。避ければ避けるほどニガテは肥大化するし、トシを食った分だけ耐性も弱くなる。やっぱり逃げちゃダメなんですよね、何事も。もし逃げるなら最後まで逃げ通す覚悟を決めなければ。



さて、どうするか? 介護職にはやり甲斐を感じてるし、施設の入居者さんには私を癒してくれるお婆ちゃんが何人かいる。(不思議と爺さんにはちっとも癒やされないw)

だから、体力的にもキツいけど、転職は今のところ(したばっかりだし)考えたくない。本格的に無理と感じれば迷わず辞めるけど。

そうして悩んでるときに、元介護職の経営コンサルタント氏による講演会が施設内で開かれ、職場の人間関係に対する向き合い方も話してくれたんですよね!



その方はおっしゃいました。性格も価値観もそれぞれ違う人間が集まって、こんなにストレスフルな仕事をしてるんだから、和気あいあいとやっていけるワケがないと。みんながみんな仲良しなんて、そんなの偽善で気持ちが悪いって。

めちゃくちゃ腑に落ちました。スッキリしました。そう、私は友達をつくる為に職場へ通ってるワケじゃない。ずっと前からそう思ってたし、このブログにも何度となく書いてきたのに、なんで今さら、こんなムダな悩みで疲弊しとんねん!

顔色を気にすべきは入居者の爺ちゃん婆ちゃんたちであって、同僚なんか二の次やろ! 入居者さんたちが喜んでくれるなら、それを同僚にどう思われようが知ったことじゃない!

そう考えることで仕事への集中力が増してスキルアップにも繋がるはず。仕事がデキるようになれば失望される云われも無くなるし。

そういや、人間関係とかで悩むヤツほど仕事がデキないって、誰かがテレビで言ってたなあ……



あと、やはりテレビのワイドショー番組でベッキーさんが仰ってました。仕事がうまくいかなくて落ち込んだときは「呼んだヤツが悪い」と思うようにしてるって。

それにも勇気づけられました。私は送迎ドライバーの面接を受けに行ったのに、施設長に説得されて介護職員になったんだから、うまく出来なきゃ「施設長が悪い」と思えばいいw

いやホントに、そういう逃げ道を作ることでストレスはかなり軽減できるはず。もちろん口には出しちゃいけないけど、何でもかんでも他人のせいにすりゃいいんだと宮藤官九郎さんも仰ってます。

そんなワケで、転職から5ヶ月目にして最大のピンチを、なんとか乗り越えたみたいです。こういう波は今後も幾度となく襲って来るだろうから、今の気持ちを忘れないよう記事にしました。

今、似たようなことで悩んでおられる方の参考になれば幸いです。




☆PS.(私信)
KT-Jacksonさん、アンサー記事ありがとうございます! 旦那さんや“はまちゃん”さんにまで楽しんで頂けたみたいで嬉しいです!

こちらの近況は今回書いた通りで、“田中さん”みたいに職場以外の居場所や新たな目標を見つけなきゃ今後の人生キツいよなあって、つくづく思いながら必死で働いてます。

まずはいつか、KTさんのショーを直に観ることを楽しみの1つにして生きていこうと思ってます!


 

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