結果では無く、頑張ることに価値が在る

「一切にムダが無く、価値に満ちています」（２０１０－０８－１０）

仏教の言葉で、因果応報（いんがおうほう：前世あるいは、今生の善悪の行為が原因となり、その報いとして善悪の結果がもたらされること）という考え方があります。
この言葉は、何か悪い事が有った場合に主に使われていますが、幸運な事が有った場合には使いませんね。でも、霊的な真理から言いますと、幸運な場合にも言える言葉です。

因果応報は一人の人間に対して、短い期間に原因と結果と言う１対１の「結び付き」が観察される場合には納得されるものです。
しかし、悪人が一時的な繁栄を謳歌するような様を見せられますと、この法則に対して人は疑問を持つものです。でも、因果応報は真理です。

つまり、「因果応報は、反映するまでの時間が一定では無い。」のです。
１０年後に反映するかも知れないし、今生では反映せずに、死後に反映するかも知れません。とにかく間違いなく、反射は在ります。
言える事は、人生は短い期間だけを切り取って見ますと、不公平感と矛盾に満ちているものです。しかし、長～～い視点で見ますと、必ず帳じりが合わされます。

今回の皆さんの人生も、既に因果応報の反射を受けた上での現状です。ここで、ひがんだり絶望せずに、「よし、自分には分からないが意味が在るならば、現状を受け切って消化してやろう！そして未来に繋げるんだ」と思える人は幸いです。生きているだけでも有り難い、と言う視点で見ますと、どんな人も幸いな「人生のプレイヤー」です。

だから短い視点で自分の先行きを見て絶望しては生けません。
長～い視点で見ますと、自分の良心に基づいて、自分が出来ることを懸命にしたか？しなかったのか？だけが悔いを残す問題なのです。
この世で消えて無くなる成功や失敗で、自分の心＝内在神を痛めては生けません。

逆に言えば因果応報を信じて、自分が出来る善行を偽善でも良いからすれば良いです。偽善でも長く継続できれば、それは本物です。
この現実界は、行動が優先する次元です。この世でした事は、良い事も悪いことも、次元をまたいでも必ず反射します。
だから、この世の人生には一切のムダが無く、本当の価値に充ち満ちています。

私たちの魂が、決して死ねない永遠な存在である事とは、良い意味で恐ろしい事なのです。逃げも隠れも出来ません。
日本昔話では、人魚の肉を食べた人間が不老不死と成り、苦しむ様が語られています。すべての知る人々との、死と別れを見届けて苦しみます。
私たちの魂も、不老不死なのです。だからこそ、自分の良心を優先して人生を歩くことが大切です。間違いが無いのです。
短い期間の視点で悩み苦しむのは、止めましょう。

平成からは現実界で起こる波が、神界を含めた他の次元を左右しています。過去の文明では無かった仕組みが、今に始まっています。
これに気付いていない有料先生が多いです。
生きる人間に対して善行が出来ない人は、せめて先祖たちと、縁ある人々への感謝の供養を行うことに意味があります。大切な善行と成ります。ここから進展が始まります。

（感想）
「自分が、この原因を作ったから、この結果が起こった」
この１対１の結び付き、関連性が、人生の時間経過のために私たちには分かり難く成っているのがコノ世です。
因果（善悪）の関連付けが、分かり難い理由、人には見え無い訳、は何でしょうか？
また、このことは、私たちに他人を見て不公平感を起こさせる原因でもあります。
もし、誰にでも因果の関連付けが分かれば、納得することでしょう。

（１）１対１の関係では無いことが多いからです。
３つの原因が、１つの大きな結果を起こすこともあります。
逆に１つの大きな自分が起こした原因が、２回～に分けて反射して「来る」こともあります。

（２）原因が反射・反映して結果が起こる時間が、直ぐの時も有れば、自分が忘れるほど長期の場合も有りバラバラだからです。
更に現実には、今生の中だけの帳尻とは限らないことなのです。
過去生、死後も含めて、非常に長い視点の期間の中で善悪の帳尻が「完全に」取られています。

こうなりますと、生まれる時に「過去生の記憶を無くす」という法則ルールの元では、因果の帳尻を自分で知ることはお手上げに成ります。
つまり、これは答えなのです。
因果の帳尻を追求することに意味が無いからです。知っても良いことが無いのです。

つまり、とにかく自分に「起こる」ことには、一切のムダが無い、損が無いということ。
お手上げ、受け入れる、お任せ、素直に成る、・・・・・このような気持ちを持つことが最善なのです。
このような気持ちの人間には、因果の昇華が早く終わる、無難に済む、という現象が起こります。

人間には色々なことが現状に在り、色々なことが次々と起こりますが、すべてを素直に受け入れて流して行くことも大切なのです。
この態度が、人生には最もお得であり、幸運を呼ぶ因子と成ります。
忘れては生けないことは、今日の自分が、白紙の明日を創造している最中だと言うことです。

忘れた過去や、見え無い未来を心配して、因果を追求したり恐れたりして、今の時をムダにしては生けません。
今日出来ることを、今日にする、これで十分なのです。
そして、その中で生かされていることに感謝が出来ることは、大きな良い原因を今に置いて行くことに成るのです。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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