伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

不滅の言葉 No.6

2013-07-17 11:06:13 | ラマナ・マハルシの言葉

ラマナ・マハルシは、近代の南インドに居た真の聖者。(1879年12月30日 - 1950年4月14日)
原書「TALKS with Sri Ramana Maharshi」を和訳します。

一人の修行者により、常に発生して来る雑念を防止する方法について質問がされました。

(ラマナ・マハルシ):
あなたは、自分の真我(内在神)を忘れている状態で、物事を見ています。
もし、あなたが自分の真我(内在神)に常駐し続けるならば、
あなたは物質の世界に雑念を見ることは無いでしょう。

(感想)
自分の心を、どの位置に置いて、この世界を見るのか?が重要なのです。
ある人物は、この地球は監獄であり、地獄だと言います。
別の人は、この地球こそは生命体であり、本当に美しいと言います。
同じ1つの地球を見ていましても、見る人物により全く内容が違うのです。

もし地球を見たことも無い異星人に対して、複数の人間が地球について説明すれば、まったく違う様相の地球がいくつも異星人の脳内に出来ることでしょう。
つまり、どこに自分が視点を置くのか?により、見える光景は本当に違うものに成ってしまうのです。まったく同じものを見ているのにです。

だから重要なことは、見える光景にダマされていては生けません。
見える光景よりも、
自分の心が「今」どんな状態(怒っているのか、悲しいのか、心配しているのか)に居るのか?
自分が今の見ている景色の、どこに視点(フォーカス)を置いているのか?
を、見える景色よりも、自分の心を見た方が、より正確に「本当の景色」を見ることが可能に成るのです。

つまり、自分の心境次第で、見える景色の印象が本当に変わってしまうのです。
古来からの聖典が、「コノ世は幻だ。幻影だ。実態が無い」という理由はこれなのです。
人間は、自分よりも見える景色を優先して生活していますが、真実を見るには自分の心の位置・状態を常に見ていた方が良いのです。
そうしますと、コノ世の真実が見え出すのです。
相手のウソも見え出します。

私が常に「静観しましょう」という意味は、物事や他人だけを静観するのでは無くて、自分の心が今どこに在るのか?(怒り?悲しみ?心配中?)を静観することも含んでいます。
これは、霊的にも非常に有益な効果を起こします。見える景色が変わります。

ラマナ・マハルシは、この章で、
「自分の心を、真我(内在神)に常駐させなさい!」
と言っています。
では、どうすれば良いのでしょうか?
先ず、自分の右胸に内在神が存在することを、知識としてで良いですから、意識して見ましょう。

そして、内在神に感謝の気持ちを向けながら、目の前の生活のあれやこれやを静観して見ることです。
そうしますと、今まで気付けなかった色々な「有り難さ」に気付けます。
そして自分の心に、感謝と安心が起こり、自然な安定と集中に居ることが可能に成ります。

コノ世に地獄ばかりを探して「見る」人は、自ら地獄に居ます。
コノ世で自分の内在神(真我)への感謝を意識する人、注意を向ける人には、本当に見える景色が現実に改善する現象が起こります。
今日の話は、コノ世の法則の重要なポイントの1つです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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