伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

逆からの視点は、真実をあぶり出します

2017-10-19 09:59:37 | 老子の人生論

参考記事:老子の言葉 第十八章「鏡の世界では逆に映り表れます

老子の人生論」第十八章

社会秩序が無い国ほど、乱れた国ほど、法律が立派に成ります。
道徳にあふれた国では、人々を縛る法律が消えます。

その国の知識レベルが上がるほどに、嘘や詐欺が巧妙化します。
知識を競わない国では、人は他人をだます方法も知らない純朴さです。

親孝行が大切だと声高に言う国ほど、親不孝者が多い証拠である。

混乱した国ほど、公務員に国家への忠誠を誓わせる。

(感想)

老子の視点とは、常人の意表を突くものばかりです。最初はまさに「え?!」となります。
でもよく考えますと、「そうだろうな」「有ること」ということが間を置いてから腑に落ちます。

親が家庭で子供をキツく叱ること。家庭でのルールを厳しく言うこと。
これは子供に問題が有るほどに、親は更に厳しくされることでしょう。
でも、子供が良い子に成れば、叱ることも、家庭でのルールも言わなくて済みます。

天国では法律は不要になり、地獄ではペナルティの罰則ばかりと成るのは道理だと言えそうです。

次に老子は、知識ばかりで人間を競わせる社会へ警告しています。
知識が有れば、悪事をしても無事に逃げられる社会ではダメだと指摘しています。
まさに今の社会でも、法律を駆使した巧妙な詐欺行為がニュースで見られます。

老子ご自身は、古代中国での国家官僚という超難関の試験勉強に人生の貴重な時間を取られたことを嘆(なげ)く「つぶやき」を、他の項で述べています。
街の人々が物見遊山に遊ぶ姿を眺めながら、1日中も机に座る自分を嘆かれていました。

・ いったい自分は何をしているのだろうか?
・ 人間の本来のあるべき生活とは何か?

知識偏重の社会は、本来の姿は素直なはずの人間を、屈折した人間に変えて行くことを指摘しています。そして、犯罪も増えると懸念しています。

次の指摘、
親孝行が大切だと声高に言う国ほど、親不孝者が多い証拠である

・ 社会の今の流行を見れば、ソレが今まで社会に無かったモノでもある。
・ 社会のルールを見れば、ソレがその社会には不足しているものである。

これは、今の自分が欲しがるモノを見れば、ソレが今の自分のすべてを表現しているとも言えそうです。

最後に、
混乱した国ほど、公務員に国家への忠誠を誓わせる。

これは例えば、恋人に「愛している」と口に出して言って欲しい時は、愛情の不足感、相手への信頼、が薄らいでいる証拠だと言えそうです。

わざわざ口に出して他人に確認する内容とは、「ソレが無いから」という裏返しだと言うことです。

老子の視点とは、逆からも視ること、相手から見た視点も、必ず忘れないでいる視点だと言えます。
・ 素直に、そのまま、有りのままを見ること。
・ 逆の視点でも、見てみること。

この両方の視点を持つことで、人は何が正しいのか?
真実が見えだすと言えそうです。


(カレンダーの意味は「10月の自然観察日」参照)

・明日の「新月」に備えて、今日から事故・テロ・世界情勢・地震に注意しましょう。
都会は注意。

生かして頂いて 有り難う御座います

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コメント (537)
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