はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

そうだ京都でも行こう(嵯峨野をぶらり)

2016-04-29 20:48:21 | 京都をぶらり
ゴールデンウイークですね。しかし、ゴールデンウイークは、遠出が大変です。ということで、近場の「そうだ 京都(でも)行こう」ということにしました。もちろん交通手段は電車です。阪急電車で嵐山に向かいました。

天気予報通り、肌寒い1日でした。しかも、京都は曇り空で時々小雨も降って来るという、あいにくの天気でした。

 (嵯峨野といえば竹林です)

常寂光院までやってきました。(ちょっと、はしょりました)
常寂光寺は、「そうだ京都、行こう。」の2011年のポスターになったところです。その年に、ポスターと同じ構図を写しに行った記憶があります。(ポスターのようには写りませんでしたが…)

 (青もみじと常寂光寺山門)

今まさに新緑の候…。落柿舎も緑の中に埋もれていました。

 (緑の中の落柿舎)

 (人力車が走ります)

 (二尊院の藤)

二尊院を通過し、祇王寺にやってきました。ここも「そうだ京都、行こう。」の2010年のポスターになったところです。
「新緑が最も美しいのは五月。緑一色の祇王寺の苔庭、草庵そして山門。若竹の緑の風が静かに流れてゆく。」(祇王寺のパンフから)まさに書かれている通りの世界がここにありました。

 (緑一色の苔庭)

 (同じく)

祇王寺は『平家物語』にも登場するお寺です。平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりにより都を去って、母と妹とともに出家し入寺した悲恋の尼寺として知られています。
そんな歴史もあってか、しっとりとした気分にさせてくれます。(歴史を知らなくてもなりますよ)

 (緑の中の山門)

 (緑の苔庭)

緑の苔庭に絶妙の間隔で楓が植えられています。おもわず秋の景色を想像してしまいます。

 (青もみじと草庵)

 (吉野窓)

もう少し、ぶらりとしたかったのですが、天気がどうも落ちついてくれません。
ということで、今日(京)の散策は、ここまでとしました。

中崎町を再びぶらりして…

2016-04-27 18:10:55 | 大阪のまちをぶらり
中崎町には2月14日にも訪れたのですが、今回(4/26)は富士フイルムXーT10を片手にぶらっとしました。(X-T10は、小型軽量でまち歩きにはピッタリです。もちろん山歩きにもと思いますが、山には行けていません)
中崎町は梅田から近いこともあり、街全体が被写体になりそうなところなので、カメラをぶら下げて歩く人を多く見かけます。

前回は、中崎町の説明も兼ねての写真でしたが、今回は印象に残った風景を切り取ってみました。















毎度おなじみの風景もパチリです。



何度訪れてもおもしろい街ですね。古い街並みなら京都なんでしょうが、ここは古いと言ってもせいぜい昭和です。昭和と現在が混在している街なんですね。そんなところがこの街の魅力なんでしょうか。

※おまけです。(こっちがメインかも)
中崎町をぶらりとしたあと、天満にあるSABAR(サバー)という、とろさば料理専門店に行きました。(中崎町からは「天五中崎通り商店街」を歩いていくと、「天神橋筋商店街」にぶつかります)
鯖が好物とはいえない私でも、美味しくいただくことができました。

とりあえず、生ビールです。

 (おつかれサバです!)

 (メガとろさばの塩焼き:ピンボケです)

 (とろさば棒寿司)

他にもいろいろといただきました。(もちろんお酒も)美味しかったです。

長岡天満宮の真っ赤なキリシマツツジ

2016-04-25 20:10:50 | 花めぐり
先日のテレビニュースで見た長岡天満宮のツツジが気になって、4月24日の日曜日に行って来ました。
残念ながら見頃は終わっていましたが(また、タイミングをはずしたようです)、それでもなんとか真っ赤なキリシマツツジと出会うことができました。

 (真っ赤に燃えるツツジ)

長岡天満宮の「キリシマツツジ」は樹高が約2.5メートルもあるそうです。したがって、ツツジの壁のように見えるのですが…。今年は、例年より1週間ほど早かったそうです。

 (見頃は終わっていました)

長岡天満宮には、中学3年生の時にはじめて訪れました。高校受験を前に合格祈願に訪れたと思います。その時は、天王山に登った後に、お参りした記憶があります。

 (池端のツツジ)

テレビで紹介されたからでしょうか、大変な人混みでした。(もともとキリシマツツジが有名なところです)

 (池ごしのツツジ)

赤色ばかりでは変化がないので、ちがうツツジも見てもらいましょう。(あまりインパクトはありませんが)



天満宮といえば梅なんですが、ここはキリシマツツジなんですね。たしかにすばらしいキリシマツツジでした。ぜひ、見頃の頃に訪れたいものです。

※そして、長岡京の周辺はタケノコが有名なのです。「朝掘りタケノコ」と書かれたお店がたくさんありました。私も、おもわず買ってしまいました。

















新緑の久安寺を訪ねました

2016-04-23 21:56:12 | カメラ紀行
久安寺は、大阪池田市にあり、「関西花の寺」として知られています。
ツツジが咲き出したということで訪れましたが、まだ少し早かったようです。その代わり、新緑がすばらしかったです。
久安寺には、昨年の11月のおわりに紅葉の撮影で訪れたのですが、その時も紅葉が終わりかけていました。やっぱり、花はタイミングが大切ですね。

 (山門の青モミジ)

 (お堂のガラスの青モミジ)

 (お堂の廊下も青モミジ)

とは言え、ツツジも咲いていました。(昨日、NHKニュースで見た長岡天神のツツジはすごかったですが…。)

 (赤いツツジ)

ところで、ツツジは種類がたくさんあるようで、素人にはなかなか見分けがつきません。ツツジとサツキと言われても、混乱するばかりです。あまり難しく考えないで、「ツツジ」でくくってしまいます。

 (本堂とツツジ)

 (青モミジとツツジ)

 (石灯籠から)

ツツジは少し早かったようですが、牡丹が見頃をむかえていました。女性の美しさを形容するのに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがありますが、女性が葉の上に座っているような姿を表しているのでしょう。







「関西花の寺」というだけあって、いろんな種類の花がさいています。(名前の分からない花もあります)

 (アヤメ)

 (ハナズオウ)

境内には、石仏もあり心を和ませてくれます。






久安寺は、神亀2(725)年、行基さんの開創、天長年間、弘法大師さんの再興と伝えられれいます。歴史のあるお寺なんですね。
6月になれば、紫陽花がすばらしいとのことです。また訪れたいところです。(タイミングをはずさないように)










新緑の飛鳥をぶらり

2016-04-22 14:25:00 | カメラ紀行
飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)にやって来ました。(4月19日のことです)



2月の第一日曜に行われる「おんだ祭」は、夫婦和合の神事が行われる大和の奇祭として有名です。境内には、陰陽石をはじめとする数々の奇石が祀られています。(それらは、自分の目で見に行ってくださいね)



「おんだ祭」の日には、屋台も出て、大変な人出になるそうですが、この日は私一人だけでした。葉桜が、祭りのあとのさびしさを誘います。

飛鳥坐神社から水落遺跡に続く道は、古い家並みが残る明日香らしい道です。「大和棟」の家があったり、「煙抜き」のある家もあります。気分は宮本常一です。





振り返ると、道の突き当たりに飛鳥坐神社が見えます。




さあ、最後に甘樫丘(あまかしのおか)に登ることにしましょう。ここで、犬養孝さんの『万葉の旅』の登場です。「甘樫丘より」という章で、「飛鳥京・藤原京をいちばん近くから一目に展望できるところは、甘樫丘の最高峰147メートルの地点におよぶものはない。」と書かれています。犬養さんは、「草ぼうぼうの山道をかきわけて」登られたようですが、今は、国営公園となって道もきれいに整備されています。





ヤマブキが咲き、新緑がまぶしい散策路を登っていくと、甘樫丘展望台に到着します。

「甘樫丘の上は、なん時間いてもつきないようなところだ。わたくしたちは眼を西北に転じてみよう。すると写真のような景観が眼にはいる。大きな池は灌漑用の和田の池だ。(中略)畝傍山は長く尾をひいてなんと秀麗な山容をなしていることだろう。畝傍山の左肩に、葛城連嶺のつづき二上山の雄岳と雌岳が見える。」(犬養孝『万葉の旅』より)
私も、同じ景色をカメラにおさめてみました。畝傍山や二上山は、今も変わらぬ景観ですが、民家やビルが増えているのは、いたしかたありません。



東の方には、飛鳥古都が望まれ、先ほどまでいた飛鳥坐神社が鎮座する鳥形山(写真中央)が見えます。こうして甘樫丘に佇んでいると、万葉の時代にタイムスリップしたような気分になってきます。
「采女の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたづらに吹く ー志貴皇子ー」「…古都に立った志貴皇子の、幻影にうかぶ女官らの袖吹きかえすイメージも、おりからの飛鳥の風にうかばないものではないし、志貴皇子の古都への回想と思慕は、そのままわたくしたちの心ともなる。」(犬養孝『万葉の旅』より)



もう少しだけ甘樫丘を散策して帰ることにしましょう。散策路では、山つつじやイロハモミジが目を楽しませてくれました。