晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

高杯灯台(たかつきとうだい)

2009年07月07日 | 日記
京都市の風俗博物館で2009年4月に撮影した写真です。



お菓子や食べ物を盛るための器を「高杯(たかつき)」といいます。
円錐状の脚がついているのが特徴です。
この写真の「高杯(たかつき)」の上には「椿餅(つばいもちひ・つばきもち)」というお餅がのっています。

女房たちがおやつ代わりにつまんだのでしょうね♪




こちらの女房は書写して製本された冊子のチェック中。

手元を明るくするために「高杯灯台(たかつきとうだい)」を使用。
「高杯(たかつき)」をひっくり返して、台の底に灯明皿を置いています。



『枕草子』第177段 宮にはじめてまゐりたるころ に登場する

“高杯にまゐらせたる御殿油”
(高杯におともし申し上げている御灯火)

というのがこの状態のことをいいます。=高杯灯台(たかつきとうだい)




ちょっとひいて撮影。
手前に見えるのが一般に知られるサイズの「高灯台(たかとうだい)」。
左奥に「椿餅がのった高杯(たかつき)」と「高杯灯台(たかつきとうだい)」が並んでいます。




名称を入れてみました☆
これでわかりやすいかな。



 椿餅については当サイト内のこちらをどうぞ。
『源氏物語』 第34帖<若菜上>で椿餅が登場します。
 
『花橘亭~源氏物語を楽しむ~』「源氏物語追体験」>平安時代の菓子「椿餅」



 風俗博物館の新展示が早く見たいです。




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