晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【漫画】「源義経」 佐野絵里子 作

2010年08月25日 | 本・漫画
昨日、病院での診察前、待合室で、佐野絵里子さんの漫画「源義経」 (SPコミックス)を読んでいました。
ちょうど大河ドラマ「義経」(2005年)が終わって間もない頃に発売された漫画なのですねー。


物語は、鞍馬山から京へ降りた遮那王(しゃなおう=幼名:牛若、のちの義経)が五条の橋で弁慶と出会うところから始まり、奥州で自害するまでが描かれています。

絵柄は時に大胆で時に繊細なタッチです。
義経の生涯を一冊でまとめて描こうとしたら、どこまで人物を登場させ、どこまでエピソードを入れ込むか・・・足し算&引き算の世界だったことと思います。

コミックス内に作者の佐野さんによる詳細な義経解説コラムも掲載されています。


義経のピュアさと頼朝の目指すものは相容れなくてやるせない思いがしますね。
頼朝と義経の確執を自分の中でどう消化したらいいのか、まだ模索中だったりします。


コミックスでは、人物ひとりひとりが個性的で面白かったです。
合戦の果てには、死が待ち受けているので「悲しい」というよりは「哀しい」という言葉が静かに響くような読後感でした。

平家一族では、頭脳派・平知盛や体力派・平教経が対照的で魅力的。
二位尼の強さと安徳天皇の儚さがせつない。

静御前とのラブラブっぷりがなかったのは、ちょっと寂しいかも。
女ッ気がないというか。(笑)


一代記として、楽しく哀しく読めました。
コミックスを読んでいると、2005年前後に、私が義経はもとより源平ゆかりの地を訪ねた様子や大河ドラマ「義経」の名場面が思い出され、より気分が高まっていました。

やっぱり私、この時代も好きです。


佐野 絵里子
リイド社
発売日:2005-12-16




 コミックスのストーリー進行に合わせて、当方のサイト内のゆかりの地やモロモロを勝手に見てみよう♪
最近、新たに訪ねた地もありますが掲載が間に合っていません。


■第一話 ~五条大橋の巻~
鞍馬寺
五条大橋

㈱井筒さんで展示されていた牛若と弁慶の実物大人形
カバヤ『義経風雲録』 遮那王と弁慶フィギュア


■第二話 ~栄える平家の巻~
鞍馬寺 僧正ガ谷不動堂
牛若 奥州旅立ちの地 首途八幡宮


■第三話 ~奥州平泉の巻~
八幡太郎源義家誕生地 若宮八幡宮(下京区)


■第四話 ~黄瀬川の対面の巻~
フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』平清盛(富士川の戦い)フィギュア


■第五話 ~宇治川 初陣の巻~
六波羅密寺 平清盛供養塔
宇治川先陣の碑(宇治市)

フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』木曾義仲(宇治川の戦い)フィギュア


■第六話 ~一の谷の巻~
・当ブログ内の記事 “須磨寺(福祥寺)「源平の庭」”

フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』源義経(一ノ谷の戦い)フィギュア


■第七話 ~九郎判官義経の巻~
平安京 検非違使庁の址碑
→平安後期には検非違使庁としての機能は私邸へ移っていました。
・後白河法皇 法住寺殿跡 法住寺三十三間堂後白河天皇法住寺陵


■第八話 ~屋島の巻~
那須与一を弔う 即成院

フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』那須与一(屋島の戦い)フィギュア
武 外伝 源氏VERSUS平家 鑑賞用コレクションモデル 『源平絵巻』那須与一 滋籐の弓


■第九・十話 ~壇ノ浦の巻 前編・後編~
壇之浦古戦場
壇之浦古戦場址碑
源義経・平清盛の像
安徳帝御入水之処碑

安徳天皇・二位尼入水像(下関市:みもすそ川別館)
源平壇之浦合戦絵巻 陶板(北九州市門司区)

赤間神宮(安徳天皇阿弥陀陵)
・総大将 平知盛の墓 甲宗八幡神社平神社

フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』平教経(壇ノ浦の戦い)
カバヤ『義経風雲録』 義経と平教経


■第十一話 ~流転の巻~
源氏六条堀河邸跡周辺
義経?の名前が残る過去帳 長講堂


■第十二話 ~衣川炎上の巻~
佐藤継信・忠信之塚
馬町十三重塔(継信・忠信供養塔)

フルタ製菓 新歴史浪漫『義経 源平争乱』武蔵坊弁慶(衣川の戦い)




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