石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

美里村 日南田の六体地蔵磨崖仏

2011年07月30日 | 石仏

 

  二つ目はこの磨崖仏

七体地蔵の対岸、川原の転石に六体の地蔵が彫られています。

 

 三重県安芸郡美里村日南田

七体地蔵と比べて日当たりもよく、景色も良いです。

 

此方も七体地蔵同様に大きさ、配置がバラバラです。

 こんな六地蔵?は見た事がありません・・・

 

 一体だけが特に大きく、その脇に一体

あと、七体地蔵と同じ様な四体が彫られています。

 

 対刻にしても、余りにも大きさが違い過ぎます。

 

六地蔵と言うよりは多尊磨崖仏と言う方が正しいかも・・・

 

 川に面している為、撮影方向は限られてしまいますが・・・・・

 

 

 

 

 

 


美里村 日南田の七体地蔵磨崖仏

2011年07月29日 | 石仏

 

 日南田集落を流れる穴倉川の川岸

夫婦淵と呼ばれる辺りに二つの磨崖仏が在ります。

磨崖仏好きなら是非とも訪れてみたい所です。

まずは此の七体地蔵磨崖仏から・・・

 

 

三重県安芸郡美里村日南田

川岸の大岩に彫られていますが、薄暗く撮影し辛いです・・・

右の四体以外は大きさも配置もバラバラで、同時期に彫られた物とは思えません。

 

道しるべや遊歩道があり、難なく辿り着く事が出来ます。

 

その割には磨崖仏は放置状態で、地衣類等により見え難くなっています。

早朝の一瞬だけ陽が射す様ですが・・・・・

 

比較的ましな右の四体と一体

何と無くは違いが判る程度ですね。

 

左の二体はこんな状態

殆んど輪郭のみを残す程度です。

 

磨崖仏の前の淵

 


美里村 日南田 路傍の石仏

2011年07月28日 | 石仏

 

確か家所から日南田への道沿いに在る路傍の石仏です。

元は土手に埋もれるように立っていたと言う事ですが

道路拡張工事の折、掘り出されて移動された様です。

 

三重県安芸郡美里村日南田

法面をコンクリートで固められた所に立っている為

草も生えず、風情も何も在ったもんじゃないです・・・

 

辛うじてお地蔵さんと判ります・・・

 

拡張工事前に来たかったな~

 

近頃、度々、もう少し早く訪れていたら・・・と思う事があります。

 

 


美里村 家所 六地蔵石幢

2011年07月27日 | 石仏

 

 美里村にも幾つかの、気になる石仏が在ります。

まずは辻堂の中に在る六地蔵石幢から・・・

 

三重県安芸群美里村家所辰ノ口下

 旧道と新道の辻、少し高まった所に覆堂があり

六地蔵石幢が祀られています。

 

大和菟田野の西念寺六地蔵石幢の様に 幢身部を大きく造ってある形式です。

 

上部の宝珠と笠は造立当初の物ではない様で、少し違和感が・・・・・

 

 風化が激しく殆んど判りませんが・・・結構好みです・・・

 

 

 


白山町 真光寺の地蔵立像笠石仏

2011年07月25日 | 石仏

 

倭地区の真光寺墓地に南北朝時代の地蔵笠石仏が在ります。

 

三重県津市白山町中ノ村

石柱状の自然石に、蓮華座に立つ通常型の

地蔵像が彫られ、笠石が乗せられています。

 

笠石は軒反りの形、棟の作りにも古風が見られます。

 

元は、本街道に面して建立された街道地蔵だった様ですが

現在は寺内の墓地に六地蔵と並んで置かれています。

埋め墓だった頃は、受け取り地蔵の役目も果たしていた様です。

 

面相はとても可愛らしく、乳児の様です。

伊賀地方の地蔵の様な立派な錫杖を持っています。

 

破損や亀裂を樹脂の様な物で修復したのか

斜めに走った黒い筋が目立ち、非常に残念です・・・

 

 


美杉村 六地蔵石柱

2011年07月23日 | 石仏

 

 遠い昔、書籍に載っていたお地蔵さんの写真が、記憶から離れませんでした。

火災に遭い、ひび割れ、剥離脱落した痛々しいお姿・・・・・

辛うじて残ったので有ろう二体の地蔵像を、是が非でも拝したいと願い

何度と無く訪れては探してみましたが、残念ながら出会えませんでした。

数十年間思い続けて出会えなかった石仏です。

 

それが・・・・・遂に・・・・・私の目の前に現われてくれました。

然も、昔に見た写真の儘の姿で・・・・・

狂喜乱舞、胸の鼓動が収まりません・・・・・

 

 

 

 

 

 


奈良市 中ノ川墓地の石仏

2011年07月22日 | 石仏

 

中ノ川集落南、旧道脇に在る墓地に並ぶ石仏です。

 

奈良市中ノ川

 

 大きな物はこのお地蔵さんだけですが・・・

 

舟型光背に錫杖・宝珠の通常型地蔵です。

両手の小指が・・・

 

脇に在る小石仏が一寸いい感じ・・・

 

錫杖を持たないお地蔵さん。

元は笠石が載っていた様です。

 

地蔵?山型板碑

 

地蔵笠石仏

 

宝篋印塔

 


奈良市 奈良豆比古神社の多聞天(毘沙門天)町石

2011年07月21日 | 石仏

 

 新薬師寺の境内で毘沙門天の石仏を見て、確か此処にも在った事を思い出しました。

 

 奈良市奈良坂町

奈良豆比古神社境内覆堂内に在ります。

 

新薬師寺と同様式です。

 

残念な事に首の所で破折しており、セメントで雑に着けられています

 

 十一丁の刻銘が在り、多聞山毘沙門堂への町石と考えられています。

 

此処には天然記念物の大楠が聳え立っています。

 

 

 


奈良市 新薬師寺の石仏 其の二

2011年07月20日 | 石仏

 

 新薬師寺の境内には地蔵堂の他にも、其処彼処に石仏が点在しています。

 

 

崩れかけた土塀の前には小石仏群が・・・

土塀が改修されたら、この雰囲気は一変する事でしょう。

 

庫裏の庭には地蔵石仏・・・

 

本堂脇には毘沙門天の石仏さんが・・・

 九丁の刻銘が在る毘沙門信仰の町石と考えられています。

 

毘沙門天の石仏って余り見かけないなと思っていたら

そうそう、彼処にもう一体在るのを思い出しました・・・

 

撮影をしている内に、素晴しい光と影の演出が始まりました。

 

 十一面観音石仏が、先程まで見ていたのとは違う石仏に変化しました・・・

 

 素晴しい光景に出会えた事に、只々感謝します・・・

 

 


奈良市 新薬師寺の石仏 其の一

2011年07月18日 | 石仏

 

 暑中お見舞い申し上げます

 

 奈良市高畑福井町 新薬師寺

 

つい最近、新薬師寺の地蔵堂の金網が外された事を知り

猛暑の中、善は急げと、会いに行って来ました。

 

会いたかったのは、この二基の石仏です。

 

如来立像石仏

 古式の印相の様で、印相からの尊名は判然としません。

 

何処かで見た事が有る様な・・・

 

芳山の二尊石仏によく似ており、同作者とも見られています。

 

 地蔵十王石仏

矢田型の地蔵菩薩立像です。

蓮華座に立っている筈ですが、蓮華座が埋まっています。

 

地蔵の左右に五体ずつの十王立像を配しています。

 

光背上面に人物像や鳥獣が彫られており、畜生と共に

地獄に落ちた冥府の世界を表現したものと思われている様です。 

 地蔵像に十王を配した石仏は白毫寺・五劫院・空海寺にも見られますが

冥府界を彫った石仏は、此処以外には見られません。

 

これが見たかったんです。

 

 

 ブログを開設して一年が過ぎました。

石仏み~つけた、のタイトルどうり、多くの石仏を見つけてきました。

まだまだ沢山の石仏達が、見つけに行くのを待ってくれていると思いますが

石仏探索にも、資料集めや地元の聞き込み等にも時間が掛かる様になり

探しに行っても一度では見付からないと言う事も多々あるようになって来ました。

毎日見て頂いている方々には、本当に申し訳ありませんが・・・

時々はお休みさせて戴こうかと思って居りますので、よろしくお願い致します。

一年間有り難うございました。

そして、これからもどうぞ宜しくお願いします。

たいしん