石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

大阪府 豊能町 木代たぬきやぶ多尊磨崖仏

2011年10月31日 | 石仏

 

木代界橋を山手に登った木代と平野の境、通称たぬき藪と呼ばれる所の道端に

大きな自然石に彫られた多尊磨崖仏が在ります。

 

大阪府豊能郡豊能町木代・平野

この地方によく見られる多尊磨崖仏のひとつです。

 

旧道沿いにあって、上下二段にわたって十数体の石仏が彫られています。

 

上段中央に阿弥陀、他の十六体は地蔵と思われます。

 

かなり苔むしていますね・・・

 

当地に点在する多尊物仏は、いわゆる逆修仏として自分の後生安楽を願うために

何人かが結集して造立されたものと思われます。

 

阿弥陀如来立像

 

 

 


大阪府 豊能町 川尻北の谷不動明王板碑

2011年10月27日 | 石仏

 

川尻法輪寺下の道端、簡素な覆屋の中に不動明王板碑が在ります。

 

大阪府豊能郡豊能町川尻北の谷

自然石に舟型を浅彫りし、その中に火焔を背にした不動明王が岩座に立っています。

 

火焔の表現が珍しいです。

 

両肩を張って体をやや斜めにしたお姿。

 

覆屋で陽が射さないため非常に撮影困難です・・・・・

 

 

 

 


大阪府 豊能町 川尻北の谷多尊石仏

2011年10月25日 | 石仏

 

川尻北の谷の法輪寺へ上る道の左側、ヒノキの丘に大きな多尊石仏が在ります。

 

大阪府豊能郡豊能町北の谷

板状の岩に二十二体の石仏と三基の五輪塔が彫られています。

 

これも矢張り逆修仏と思われます。

総員二十二人の思いが込められています・・・・・

 

最上段には阿弥陀三尊が彫られていますが

通常脇侍は観音・勢至なのですが、これは観音・地蔵になっています。

 

多尊石仏の脇に双体地蔵と呼ばれる双仏石が在ります。

 

地蔵と呼ばれていますが阿弥陀座像です。

上部に枘が残っており、造立当初は笠石がのせられていたようです。

 

 

 


大阪府 豊能町 川尻北の谷二尊磨崖仏

2011年10月24日 | 石仏

 

 川尻中の谷から北の谷に向かう道路下の、壁面に彫られている磨崖仏です。

 

大阪府豊能郡豊能町北の谷

向かって右に不動、左に地蔵の立像が彫られています。

道路下の杉林の中の崖面にあるので、道路からは見つけ難いです。

撮影した時は、まだ藪蚊がブンブン羽音をたてて襲ってくる頃でしたので

落ち着いて撮影する事が出来ませんでした・・・

 

苔に覆われて判り難いですね・・・

以前は磨崖仏の前に道が在ったようですが、現在は磨崖仏の直ぐ上に

道路ができてしまい廃道に・・・・・忘れ去られた石仏さんです・・・ 

 

地蔵菩薩

 

不動明王

 

今度行ったらお掃除してあげようかな・・・

 

 


大阪府 豊能町 川尻中の谷多尊石仏・光明真言板碑

2011年10月20日 | 石仏

 

川尻中の谷の元氷川神社参道の脇に二基の石造物が在ります。

 

大阪府豊能郡豊能町川尻小字中の谷

自然石に彫られた多尊石仏です。

 

上段に阿弥陀三尊が、下段三段に地蔵座像が計十六体彫られています。

下部の十六体の地蔵は造立願主それぞれの逆修仏と思われますが

何れも蓮華座に坐すところから供養者でなく、地蔵と考えられています。

 

阿弥陀三尊は左から、勢至・阿弥陀・観音と斜めに並んでいます。

 

これは来迎三尊の形式で、西方浄土より阿弥陀仏が両脇侍を従へて

往生する人を迎えに来られる形を現したものと考えられています。

 

脇に在る光明真言板碑

 

胎蔵界大日如来の種子「ア」の周りに、円形に光明真言が彫られています。

下部の左右には、愛染明王と不動明王の各種子が彫られています。

 

何れも見応えのあるものです・・・

 

 


大阪府 豊能町 川尻打越阿弥陀三尊石仏

2011年10月19日 | 石仏

 

打越の集落内、覆屋の中に、大きな阿弥陀三尊石仏が祀られています。

 

 

大阪府豊能郡豊能町川尻小字打越

 

もとは裏山の中腹にあったが、この山から見渡せる尼崎の漁師が

お地蔵様が光って鰯が取れないというので、この地に移し

それ以来地元では「イワシ見ずの観音さん」と呼んでいる・・・という事です。

 

川尻では最も古い紀年名の石仏です。

 

四頭身のずんぐりとした阿弥陀さん。

風化しているのと覆屋で陽が当たらない為撮影が困難です・・・

 

 

 


大阪府 豊能町 川尻向井山地蔵石仏

2011年10月18日 | 石仏

 

豊能から箕面への旧池田街道沿いに、一基の地蔵石仏が立っています。

 

大阪府豊能郡豊能町川尻向井山

地蔵の背後は直ぐ車道で、決して良い環境とはいえない所に在り

交通事故にでも遭ったのでしょうか、二つに割れています。

 

通常の錫杖・宝珠型の地蔵ですが

右手に持つ錫杖の柄が短いものです。

 

なかなか良いお顔のお地蔵さんですね・・・

 

 

 


大阪府 箕面市 上止々呂美の石仏

2011年10月17日 | 石仏

 

余野川沿いの街道筋にある上止々呂美集落。

集落北端にある願生庵横の墓地入口に

一石六地蔵や多尊石仏が在ります。

 

大阪府箕面市上止々呂美

自然石に彫られた六地蔵さん。

 

六体全て錫杖を持ったお地蔵さんです。

 

かなり図案化された蓮華座?ですね。

 

この地方によく見られる多尊石仏。

此方も自然石に彫られています。

 

上段に阿弥陀三尊

下三段には六体づつの合掌仏が彫られています。

此処にも逆修の文字が刻まれています・・・・・

 

 

 


大阪府 箕面市 下止々呂美 薬師堂多尊石仏

2011年10月15日 | 石仏

 

下止々呂美に在る薬師堂境内、簡素な覆屋の中に石造物が集められており

その中に、この地方に多く点在する多尊石仏の一つが在ります。

 

大阪府箕面市下止々呂美(薬師堂)

堂は現在よりもう少し西側にありましたが、道路新設の際に石塔、石仏と共に移動されたようです。

この雑然とした感じがまた良いもんです。

 

やはりこの二基が気になります・・・

 

多尊石仏

小石仏の陰でよく見えませんが、上段に三体、下段には二段に六体ずつ並んでいます。

 

合掌石仏?

手に長い念珠を掛けています。お地蔵さん・・・?

 

 

 


大阪府 箕面市 下止々呂美の日月大高不動尊石仏

2011年10月14日 | 石仏

 

止々呂美(とどろみ)集落から池田へ旧摂丹街道を行くと

非常に珍しい、翼のある不動明王石仏に出会えます。

 

大阪府箕面市下止々呂美(字亦旅)

日月大高不動尊と書かれています。

 

昔、この辺りにはキリシタンが多くいて、隠れキリシタンが

天使をお不動さんに変えて信心したと言う説と・・・・・

 

この辺りにあった天狗を祀る天狗信仰と

不動尊信仰が融合したと言う説もあり・・・・・

実際の所は謎です・・・・・

 

何れにせよ、珍しいものには違いありません。

 

出会えて良かった・・・・・

 

小堂の中には地蔵石仏が祀られています。

 

亦旅と言う字からまたたび地蔵と呼ばれています。