石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

三重県 安濃町 経ヶ峰道 枇杷ヶ谷地蔵磨崖仏

2014年08月25日 | 石仏

 

経ヶ峰登山道の中の一つ。

山出の経ヶ峰口から谷川沿いに八五〇米程。

流れの向こう側の岩にお地蔵さんが刻まれていました。

 

三重県安芸郡安濃町草生山出

登山口には枇杷ヶ谷地蔵の案内道しるべもあります。

 

以前、穴倉や高座原の磨崖仏に逢いに来たとき

経ヶ峰周辺には他にも未だ知らない磨崖仏が

在るんじゃないかなと思っていましたが

 やっぱり在ったんですね・・・

経ヶ峰登山者にはよく知られているようです。

 

経ヶ峰周辺でよく見かける一連の磨崖仏とよく似た意匠。

足下の彫り込みが気になります・・・

 

古くから霊験あらたかな地蔵尊として

地元の方々の信仰厚いお地蔵さんです。

 

中央地蔵の右斜め下にも何やら刻まれているのが判りますか?

 

これは全く想定外の磨崖さんでした。

左肘の感じからするとお不動さんかも・・・

 

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和歌山県 御坊市 仏井戸三尊石仏

2014年08月17日 | 石仏

 

 熊野参詣道紀伊路の上野王子旧地に在る「仏井戸」

その井戸の水中に没する三尊石仏に逢って来ました。

 

和歌山県御坊市名田町上野

「紀伊続風土記」「紀伊国名所図会」にも記される「仏井戸」

「仏井戸」は、石仏を祀る地下遺構と考えられ、

三尊石仏は常に地下水中に没しています。

このような地下石組遺構の水中に石仏を安置している例は

全国的にも貴重なものです。

 

波紋が写っているので、三尊石仏が水中に在るのをお解り頂けると思います。

井戸の上から覗き込んでも三米下の水面は真っ暗。

石仏の位置も分からぬまま フラッシュを焚いたら何と!

幸運にも水中の三尊石仏が写っていました。

 

中央に阿弥陀如来坐像、左に地蔵菩薩、右に観音菩薩が刻まれています。

室町中期

上野王子が火災にあい、本地仏の阿弥陀三尊が消失してしまい

二度と本地仏に火災で熱い思いをさせないため

仏を刻んだ一枚岩を井戸の底に沈めたと言う事です。

それから、この井戸を「仏井戸」と呼ぶようになりました。

中世の民間信仰のあり方を考える上でも重要なものです。

 

 

 

 

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兵庫県 上三草の地蔵磨崖仏

2014年08月11日 | 石仏

 

ここ播磨も磨崖仏の少ない所・・・

上三草の集落を通る旧街道沿いの

岩壁に刻まれたお地蔵さんに逢って来ました。

 

兵庫県加東郡社町上三草

磨崖仏ですが舟形光背のまわりを大きく彫り込んで

壁面から突出したように見える珍しい意匠です。

 

蓮華座に立つ持錫宝珠型の地蔵菩薩。

 蓮華座の下には合掌した二体の願主の坐像が刻まれています。

永和元年(1375)銘

県下でも類例の少ない鎌倉後期の造立銘をもつ貴重な磨崖仏です。

 

磨崖仏の前は車が離合困難なほどの細い道ですが

集落の外側に新道が通り、旧街道は拡張されずに済んだようです。

破壊や切り出しされず良かった・・・

 

 

 

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兵庫県 加古川市 見登呂姫(みとろひめ)の石仏

2014年08月04日 | 石仏

 

以前、兵庫県の石仏今昔巡りをした折に立ち寄っていたのですが

条件悪く良い写真が撮れなかった石棺仏です。

 

兵庫県加古川市上荘町見土呂

近くを通ったので寄ってみたらすっかり様変わり。

右手の竹藪が伐採されて境内が明るくなっていました。

 大きめの光背の中、すらりとした阿弥陀三尊が刻まれています。

 

お顔に特徴のある阿弥陀さん。

同じ石工の作が他にも何ヶ所か在ったような・・・

 

少し前のめりに傾いたこの石棺仏には

見登呂姫の悲しい伝説が残ります・・・

 

 

播磨の石棺仏はまだまだ在りますが

次回に持ち越し・・・

 

コメント (8)
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