石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

滋賀県 彦根市 荒神山の磨崖仏

2012年09月28日 | 石仏

 

彦根市の荒神山山麓に千手寺が在り、旧参道石段脇に

室町期の地蔵磨崖仏が在ります。

 

滋賀県彦根市日夏町

ご覧の通り見事に破断しています。

今にも崩れ落ちそうなお地蔵さん・・・

 

下半身が大きく前方に迫り出してきています・・・

 

参道石段脇に在る為、近い将来崩落防止策がとられ

コンクリートで固められて仕舞うかも・・・・・

 

でなければ、いつの日か崩れ落ちてしまうんでしょうか・・・

何れにしても残念な結果になりそうです。

 

傍らには笠石が乗った一石六地蔵も・・・

 

一石六地蔵の台座をよく見ると・・・

宝篋印塔の笠を逆さまにして転用されています。

もしかすると上部の笠石も本来の物とは違うかも・・・

 


滋賀県 西浅井町 黒山の二尊磨崖仏

2012年09月26日 | 石仏

 

是が非とも見て見たかった磨崖仏です。

琵琶湖の最北端西浅井町に在る、私の知る限り湖北で唯一?の磨崖仏です。

 

滋賀県伊香郡西浅井町黒山

黒山集落近くの道端に横たわった岩に、二体の地蔵が刻まれています。

短い柄の錫杖を持った通常型の地蔵と合掌地蔵です。

 

錫杖を持つ地蔵の側面から、鎌倉時代嘉元二年の銘が確認されており

近江では六番めに古い石仏と云う事です。

 

夕日に照らしだされたこの磨崖仏を見られただけで

遠い所まで足を運んで来た甲斐がありました。

 

 


滋賀県 大津市 志賀越道 三尊磨崖仏

2012年09月21日 | 石仏

 

志賀越道の志賀の大仏から更に進むと

道沿い植林されたなかに石仏が刻まれた岩が現れます。

 

滋賀県志賀里町見世

転石に刻まれた阿弥陀三尊磨崖仏です。

 

以前志賀の大仏を訪れた時には存在を知りませんでした。

 

こう言う磨崖仏を眺めていると心和みます。

 

この磨崖仏は忘れ去られては居ないようです。

 


滋賀県 大津市 長等山阿弥陀板碑

2012年09月20日 | 石仏

 

早尾神社参道脇に立つ非常に背の高い板碑です。

 

大津市山上町長等山

涎掛けをつけた小石仏が並ぶなか一際目立って立っています。

上部に阿弥陀座像が刻まれていますが

其処まで手が届かない為か涎掛けは随分下方に巻かれています。

私達にとっては嬉しい限り・・・

 

頂部を山形に形成し、蓮華座に坐した阿弥陀如来が刻まれています

阿弥陀座像の下面はかなり長い余白面になって居ますが

願文・施主・年号等何も刻まれていません。

 

穏やかなお顔の阿弥陀さん・・・

肩から斜めに脈が走り、まるで錫杖を持ったお地蔵さんのようです。

 


滋賀県 大津市 富川大磨崖仏

2012年09月17日 | 石仏

 

「近江の石仏」の表紙にもなっている滋賀県の代表的な磨崖仏のひとつ

「耳だれ不動」と呼ばれる大磨崖仏です。

 

滋賀県大津市大石富川町

信楽川にかかった不動橋を渡り急坂を上りきった所

見上げるばかりの大磨崖仏が眼前に現れます。

「耳だれ不動」と呼ばれていますが阿弥陀三尊磨崖仏です。

 

中尊の耳の辺りから岩からにじみ出た水がしたたり岩が変色しています。

「耳だれ不動」の呼び名は此処からついたようで

民間信仰の対象になっています。

一寸見慣れない感じだなと思っていたら

線彫りでもなく薄肉彫りでもない珍しい技法で刻まれています。

 

水瓶を表わす左脇侍の勢至菩薩

 

宝冠に化仏を表わす右脇侍の観音菩薩

左右の脇侍は中尊とは違い、普通の浮き彫りで刻まれています。

 

三尊の左の岩肌に刻まれた線刻の不動明王磨崖仏。

 


滋賀県 大津市 逆さ観音磨崖仏

2012年09月14日 | 石仏

 

狛坂寺跡磨崖仏から桐生に下った所の雑木林の中

「逆さ観音」と呼ばれる三尊磨崖仏が在ります。

 

滋賀県大津市上田上桐生町

嘗ては丘の上の尾根道沿いに在ったものが

地震により転倒、転がり逆さになってしまったと云う事です。

逆さの写真はよく見ますが、何とか正面から撮影してみたいと思い

一脚に写真機を取り付けて頭上高く掲げ、自動シャッターで撮影しました。

ほぼ正面からの逆さ観音です。

どうぞご覧ください・・・

 

 

 


滋賀県 栗東町 狛坂寺跡磨崖仏

2012年09月12日 | 石仏

 

近江の磨崖仏の代表格である狛坂寺跡の磨崖仏。

以前から知ってはいたのですが近江路にはなかなか足が向きませんでした。

この度やっとこさのご対面です・・・

 

滋賀県栗太郡栗東町荒張

異国の臭いがする素晴らしい磨崖仏です。

 

人里離れた山中に在る為、俗化されずに良い環境が保たれています。

じっと眺めていると時の経つのを忘れてしまいます・・・

 

 


滋賀県 信楽町 小川の磨崖仏

2012年09月11日 | 石仏

 

 

小川集落から小川城址の方向、川に沿って三町ばかり山道を登った所。

嘗ては多羅尾と小川集落を結んでいた旧道の川辺に

仮屋根が設けられた磨崖仏が在ります。

 

滋賀県甲賀郡信楽町小川

染み出した水に依り浮き出て見えました。

枠外右に天文廿四年 妙金

左は六月廿四日 道久

銘が確認出来ました。

 

 


滋賀県 信楽町 深山の磨崖仏

2012年09月10日 | 石仏

 

伊賀越え道から信楽への旧道に残る磨崖仏の一つです。

御斎峠を越え多羅尾から小川集落への道沿い。

小さな川を挟んだ所の丸い岩に、阿弥陀と地蔵が刻まれています。

 

滋賀県甲賀郡信楽町小川

余ほど気を付けていないと通り過ぎてしまいそうな笹藪の中に在ります。

 

地衣類や苔に因り、斑になって見難いですが

双方ともに微笑んでいます・・・

推定、鎌倉時代と云うことです。