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映画「すずめの戸締まり」を観てみた感想は?

2022-12-17 00:04:05 | 映画

 

新海誠監督の新作映画「すずめの戸締まり」を

観てきました。

例によって新海監督作品には「君の名は」から

ハマったのですが前作の「天気の子」は前が

良すぎたからか何か物足りなく感じ、今回の

映画もあまり期待し過ぎないように心の準備を

してから行きました。

 

今回の「すずめの戸締まり」観賞後の評価は

「君の名は」が☆5で「天気の子」が☆3とする

なら今作は☆4ぐらいでしょうか。

途中少しコメディ要素が強すぎるようにも

感じたし、一部登場キャラクターに感情移入

し難いところがありました。

ただ今回映画化するのに難しいテーマな上に

震災から10年以上経った時期に敢えてそれを

エンタメ化したのはとても意義のあること

だったと思います。

 

個人的に劇中でいちばん驚きハッとさせられた

のは、とある登場キャラクターが東北の某所で

「綺麗な場所だな」と呟いた言葉に主人公が

「ここが?」と返した場面でした。

 

良く晴れた日、小高い丘の上から見える風景は

日本中どこにでもあるような何の変哲もない

原っぱにしか見えません。

一見綺麗に見えるかもしれませんが、この場所

に住んでいた人達は生まれ育った土地を捨てる

ことになりました。

この場所が本当の意味で綺麗な場所となるには

とてつもなく長い時間が必要となるはずです。

 

主人公のこの台詞を聞いた瞬間、この映画に

対する感情が大きく変化しました。

新海監督の作品でこのようなメッセージと

描写が出てくるのは意外でしたが、2011年の

東日本大震災をテーマに作品を描くならこの

シーンは必然でした。

 

聞いた話によれば、新海誠監督は災害をテーマ

にした三部作が今回の作品で終了し、次からは

また別のテーマで映画を作るとか。

どのような映画になるのかまだ全く分かりません

が少しづつ作風も変わってきているようにも思う

新海監督の次の作品も楽しみです。