たけぞうのしっぽ

あまえんぼうゴールデンたけちゃんとおかあさんの日々…それから

袢纏(はんてん)

2009-10-18 | 日記
え~

本日はコンデジにて。


玄関先の廊下で爆睡中のおいらくんを見て

かなり驚いた!

お~い!

たけぞう、大丈夫か?

泡ブクちょうちんが・・・(笑)



っていうか~

なんで泡ブクちょうちん?


涼しくなったのでババちゃんがいきなり物置部屋の片付けを始めた。

30年以上昔のステレオをいよいよ思い切って捨てるのだという。

このステレオ、ワタシがしつこく強請って

ようやく手に入れた(要するに買ってもらった)代物だ。

大きな箱のスピーカーが左右にあって、ただただ場所ばかりを占領する物だった。

長男くんがチビッコの時、レコード針の向こうの

文鎮みたいな円錐形の重りをおもちゃにしてしまい、とうとう失くしてしまって

ジジちゃんのお気に入りの浪曲も聴けなくなって

物置き部屋の住人となって久しい。

この度、その住人が少し移動したお陰でババちゃんの桐箪笥が姿を現した。

この箪笥にはババちゃんが嫁いできた時、祖母が仕立ててもらって

母に持たせた着物がそっくりそのまま和紙に包まれて仕舞われている。

そうして出てきたのが・・・

これだ!!!



綿入れの絞りの袢纏だ。

間違いなくかあちゃんよりも長い年月、タンスの中で眠っていたんだな。



しつけ糸も付いたままだし、今時の物と違って着丈が長~い。

400円台のフリースが出現している今の世の中にあっても

冬場のお風呂上がりは綿入れ袢纏を着ているとうちゃんとワタシ。

なので「着るかね?」」とババちゃんがワタシにくれたのだ。

着物は好きだがそう言えばもう何年も着ていない。

ババちゃんもワタシも着物とは違うが「作務衣」が好きで

古い着物をたおしては仕立ててもらっている。

と言ってもなかなか着る機会がなくて縫い上がった作務衣を

もっぱらニマニマと見ているだけだが。

さて。

十数年前に亡くなった母方の祖母…

そうです、毎年春先にはイチゴジャムを作りにやって来た祖母は

和裁が上手でとても手先の器用なおばあちゃんだった。

子どもの頃よく祖母の横で、何やら見よう見まねで縫い物をしたかあちゃんだ。

この袢纏は母が嫁いでくる時に縫子さんに頼んで着物と一緒に

仕立ててもらった物で

表やその他はまるでミシンで縫ったかと思うほど

細かい糸目で丁寧に縫われているが

よくよく見ると、襟裏はなんとまぁ~大ざっぱ!!!

思うにこの部分だけは見習いさんにでも縫わせたのだろう。



そこで久々の針仕事だ。

面倒くさいのでかなり長めの絹糸を通し~

ハハハ~~っ!!

今頃祖母が笑っていることだろうなぁ。

「ちぃよ。下手の長糸はいかんよ。」(針仕事の下手な者ほど糸が長い)



何度も針穴に糸を通すのが面倒なので

自分の両手幅いっぱいの長さの糸を通しては糸を絡め、半べそをかくワタシに

祖母が笑いながらよく言っていたなぁ~

母方の孫では一番始めに生まれたワタシだったから

ほんとうによく可愛がってもらった…

などなど祖母のことを懐かしく思い出しながらチクチクと・・・。

あ~糸が!!

またコンガラガった。

まったく、昔からものぐさで面倒くさがりなワタシ・・・(泣)

と言うことでどうにか修繕が終わったので

おいらくんに着せてみた。



・・・っていうか

どこ見てんだか。


今日はお天気がいいので虫干ししま~っす!




今年の大月町のコスモス祭りは天候が悪く

思うようにコスモスが育っていないそうで、入場料無料だそうです!