拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  花粉賞

2024年05月12日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  12年前だから60歳ぐらいの時から花粉症に罹り、以来毎年のごとくこの季節になるとブログに愚痴をこぼすようになったが

  それにとどまらず、何時の日か短歌でその苦しい心境を短歌に詠むようになっていた。→   2016年5月30日〜五月とは・・・

 

  それまで五月は私の生まれ月であり、明るい陽ざしに若葉の緑が眩しい、私にとって誇らしい月であったのに

  五月の皐月(さつき)というロマンチックな語感は、むしろ『殺気』の響きをもって私の神経を逆撫でる季節になってしまい

  自分にとって『花粉症』は季語なんていう生易しいものではなく、『狂気語』と言う言葉こそがふさわしい呪われた季節であった。(大袈裟)

 

  しかし、今日私は72回目の誕生日を迎え、あらためて私の生まれ月、5月と『花粉症』の事を考えると、また別な観方もあるようにも思えてくる。

  『花粉症』以前は、何気なく春を迎え、何気なく過ぎ去っていた春というものが、『花粉症』以後『そうは問屋は卸しませんよ』とばかり

  克明な爪痕を残す形で過ごす春の1,2ヶ月とでは、その重みというか、深みというか、このあと何度春を迎えるのかわからない年齢になれば

  あんがいそれもまた『良し…』と受け入れ、たっぷり『春』を味わうくらいな気持ちでいれば、それまでの『花粉症』が『花粉賞』にまで昇華するというものよ。

 

              

               『 花粉賞 春と俺との 息吹きあい 五月生まれの 誕生祝えば  』 一撮 (花粉症で喘息になるとは…)

  

 

 

 

 



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