十勝の活性化を考える会

     
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南極の氷

2022-02-22 05:00:00 | 投稿

#南極の氷

南極の氷が、地球温暖化で解けはじめているらしい。厄介なのは、南極の場合、一度氷が解けだすと上流に溜まっている氷も一気に流れ出すメカニズムを持っているそうである。氷が解けて将来的に海面が上昇すれば、東京都江東区のゼロメートル地帯を含めて、地球は大変な危機に陥ることになる。

海面上昇に関係することであるが、モリディブという国をご存じだろうか。そのほとんどは、海面からやっと顔をのぞかせている程度の低く平坦な島々だが、人々はここで2500年前から海とともに生き、文化とアイデンティティーを築いてきた。この国は今、海面上昇により海に消える世界最初の国になるかもしれないという。日本でもリゾート地として人気であるが、気候変動の脅威にさらされているのだ。

モルディブ政府によると、気候変動の影響で2100年ごろまでに1メートル余り海面が上昇すると予測され、国土の多くが水没する危機にあるという。地球温暖化はこれほど大変なことなのに、毎週日曜日の国会議員による日曜討論などを含めて、新型コロナ禍のことばかり中継している。

命が大切なことは分かるが、そのうちにコロナ禍は収束すると思うので、国会議員は地球温暖化のことについても議論してほしい。私が考えるに、問題が大きすぎて議論がまとまらない可能性があるが、それでもなお議論してほしいのである。

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(18)は2年前、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席し、地球温暖化に本気で取り組んでいないように見える大人たちを叱責したのは記憶にあたらしい。

東大教授 石井菜穂子氏によれば、「地球温暖化は人類の加速度的な経済発展が、食料生産のための森林伐採やインフラ開発などを通じて、これまで保たれてきた生態系を破壊しはじめたことに起因している」といっている。

だから、地球の生態系とぶつかり合う経済システムを、いかに変革するかだという。今後、10年程度の短期間に、この経済システムを変革することが気象危機、すなわち人類の危機を回避するために急務だという。

既述の学者の意見を考慮すれば、経済発展が必要かどうかに疑問符が付くのである。経済の回復が無ければ、貧富の拡大や倒産企業の増加につながるが、人類にとって豊かさとは何かを再考する時期にきていることは確かである。コロナ禍に際して、人間の価値観を変える必要があると思っている。

   「十勝の活性化を考える会」会員

南極海に出現した板状の氷山。米航空宇宙局(NASA)が公開(2018年10月16日撮影、同23日入手)。―出典:yahoo検索よりー